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「ねぇ買いすぎじゃない?」


春「おめーの彼氏からメールで注文殺到してんだよ」


「それはすみません」


春「見ろこのメール!腹減ったから食いもん大量に買ってこいって」


「さっきご飯もお菓子も食べたのに…育ち盛りなんだなぁ佐野くん」


春「てめぇの頭ん中はお花畑かよ」


「ふふっ」


春「はーあ」




三途くんは不機嫌な顔をしながら佐野くんが好きそうな食べ物を集め、飲み物のコーナーへと進んだ。




春「…」


「え、ちょっと」


春「なに」


「そんなにお酒買わないでよ」


春「やだ。俺も飲みてーし」




三途くんは手当り次第にアルコールの高そうなお酒を
バンバン私の持っているカゴに詰め込んで来る。




「やだ!」


春「手邪魔」




私が手で入れるのを邪魔すると
掴まれたまま離してもらえなかった。
三途くんも佐野くん並に力強い。




「離してっ」


春「お前うるせーからダメ」


「んー」


春「それに離したら酒戻すだろ」


「うん」


春「だめ」


「あー!!」




三途くんは私からカゴを取り上げて
そのままレジに持って行った。




春「…」


「ちょっと!」


春「うるせぇ」


『〜円になります』


春「…」




三途くんはお金を店員さんにスっと渡すと
お釣りを貰って私に袋を持たせてきた。




春「早くしろ」


「クゥ…」


『ありがとうございましたー』




てか三途くんも年確されないんかい!!
どうなってんだ甘過ぎる。




春「…」


「待ってよー!」




ズカズカと帰り道を歩いて行く三途くんに
大量の荷物を持った私。


なんとか追いつこうとするが、
瓶の飲み物もあって怖いからゆっくり歩いた。




春「…」


「重い…」




重いけど荷物持ちを勝手出た以上落とさず持って帰りたい。佐野くん褒めてくれるかなぁ。




春「おせーんだけど!」


「う…ごめんってば」


春「はぁ」









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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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