first love 11 �� 喧嘩 ページ11
( y . j )
.
朝、いつも通りに起きて電車に乗り
最寄り駅から学校へと徒歩で向かう
「 ん…？ 」
欠伸を零しながら前を見ると
黒髪で俺と同じ学校の制服を着た、
見慣れた紺色のリュックを背負う女子
たったっ、と駆け寄り其の肩へぽん、と手を乗せる
「 ？ 」
振り返った彼女は予想通りの人物
「 はよ 」
「 あっ、二郎くん！
おはよ〜 」
通学路でAに遭遇する事はそう珍しくはない
週に二、三回はあるんじゃねェかな
「 あのさ、昨日ね 」
「 おう 」
「 告白されちゃった 」
「 ……は？ 」
「 帰り靴箱見たら手紙入ってて、好きですって
でも差出人書いてなかったから誰か分かんないんだよね〜
ただのイタズラだと思うけどびっくりしたよ 」
俺の方を見ずにぺらぺらと喋るA
いやいや、何言ってんだよ此奴
「 イタズラとはいえ少女漫画みたいだよね 」
「 … 」
「 ？、二郎くん？ 」
「 ………ば 」
「 ん、なに？ごめん聞こえなかっ ___ 」
「 良かったじゃン、付き合えば？ 」
自分でも驚くくらい冷たい声色だった気がする
彼女の方へ視線を向けると、
びっくりした様に目を丸くぱちくりとさせていた
「 俺なんてただの男友達だしよ、
俺みてーな不良じゃなくて彼氏と居た方が楽しいんじゃね？ 」
「 待って 」
「 つーか御前でもモテるんだな、意外だわ
まぁ他の奴等と比べたら可愛い方だとは思うけどよ 」
「 何言って 」
「 けど可愛いの顔だけだろ？
確かに頭は良いし優しいとは思うけど直ぐ叩いてくるし、口悪い時はすっげぇ悪いし 」
さっきとは立場が逆転
今度は俺がAを無視してぺらぺらと喋っていた
「 それに俺みてーな不良とつるんでる時点で男見る目ねェしな 」
「 ッ…、！ 」
パンッと鈍い音が響く
___ と同時に頬に強い痛み
つまり彼女に叩かれた、という事は直ぐに理解出来た
「 ってーな、何すンだよ！ 」
「 そっちこそ…！意味わかんない！！ 」
「 あァ！？ 」
「 いきなり何？何で怒ってるの！！？ 」
「 それは御前が…！ 」
御前が、……何だ？
此奴が俺に何をした？
あれ、なんでこんなにイラついて ___
「 …二郎くんなんて大嫌い！！ 」
「 俺こそ大嫌いだクソが！！ 」
「 も、…もういい！！ばか！！！ 」
Aはくるりと背を向けて
学校とは逆方向へ走っていった
「 ……チッ、 」
.
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お も ち .(プロフ) - みっぴさん» 早く付き合わせてあげたいです…。有難う御座います、更新頑張ります！ (2018年11月18日 22時) (
レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
お も ち .(プロフ) - 椏萌☆紅弥さん» 可愛く書けてましたか？安心しました… (2018年11月18日 22時) (レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
お も ち .(プロフ) - 楽さん» そう言って貰えて嬉しいです…！ (2018年11月18日 22時) (レス) id: 2fce9e7069 (このIDを非表示/違反報告)
みっぴ - はよ付き合ってしまえｪｪｪｪｪｪ!!!更新頑張って下さい!!! (2018年11月4日 8時) (レス) id: f7ba867b23 (このIDを非表示/違反報告)
椏萌☆紅弥 - さぶろー、きゃわたん。 (2018年10月30日 22時) (レス) id: d67f03efe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お も ち . | 作成日時：2018年9月28日 18時
