20話 飼うことになりました ページ21
兎に角離れない犬をどうしようかと悩んでいた時、後ろから私の名前を呼ぶ父親が歩いてきた
｢Aー…ってどうしたんだ？その犬｣
知るか。こっちが聞きたい、なんて口が裂けても言えないので首を横に振った。
うーん、と考えている彼に、ボンゴレの爺さんがある提案を言ってきた
｢飼い主が見つかるまで、Aちゃんが世話をすればいいんじゃないかい？｣
｢きゅ、…ティモッテオさん。それは流石に難しいんじゃ｣
｢おや、なんでだい？｣
｢そりゃあ、ペットなんて買ったことないし…Aが嫌だったら無理じゃないですか｣
｢それもそうだね。彼女の意見を尊重しなければいけなかった。すまないね｣
何故飼う前提なのだ。大体私はペットは苦手だ、嫌ではないが昔の影響もあり動物にあまり関わろうとはしなかったが、
私の答えを待つ二人に、足元に尻尾を振りながら私を見る犬をどう切り離そうか
飼うなんて真平ゴメンだ。犬は面倒みるのに大変だとよく聞く。確か原作で誰か犬を買ってた気がするが、あれはデカイ。この犬があれほどでかくなると思うと、余計に要らない
｢どうする？A｣
｢ーーーー…｣
さあなんと応えようか。犬の曇がない透き通った瞳と目が合えば、まるで吸い込まれたように体が震えた
この感覚は一体何なのか、そしてその瞳は彼のものとそっくりで少しだけ目を見開いた
何かが私に言っている
この犬を、
｢…飼い主が見つかるまで、なら｣
私の傍におけと、そんな声が私の耳に通り過ぎた気がした
我ながら馬鹿馬鹿しいと思うが、もう私はこの世界に来て結構経つ。今自分に起きている事位、把握してるつもりだ
もう何が起きても、驚きはしないだろう
｢よしっ。んじゃあ早速奈々に相談してみるな！Aはティモッテオさんと少しの間居ててくれ！｣
｢え…｣
そう言って家の中に入っていった父親に取り残された私と彼…と一匹。犬は相変わらず私の側から離れようとしない
｢ふふ。まるでAちゃんを母親と認識してるみたいだね｣
｢…｣
やめて欲しい。動物に好かれた覚えはない。無論逆に嫌われてた方だ
それなのに、母親だ？冗談はもうよして欲しい。
｢わん！｣
｢…うるさい｣
また一つ、面倒事が増えた
それもこれも全部、この笑ってる爺さんが悪い
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蓮@(プロフ) - 闇の道化師さん» ありがとうございます！喜んでもらえたのなら作者も嬉しいです。更新頑張りますね (2017年3月8日 18時) (
レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
闇の道化師 - こういう作品大好きなので頑張って欲しいです！これからも頑張ってください♪ (2017年3月7日 23時) (レス) id: a4c5ed2f5a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！楽しんでいただけるよう作者も頑張ります。 (2017年3月5日 22時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - お返事ありがとうございます。私もハッピーエンド好きなので嬉しいです。更新頑張って下さいね。 (2017年3月5日 21時) (レス) id: f2e5b2371a (このIDを非表示/違反報告)
蓮@(プロフ) - (名前)さん» 落ちは決まっています！作者はハッピーエンドが好きなのでそうしようかなと思っています！一応話はシリアスメインですけどね (2017年3月5日 20時) (レス) id: 265fac0211 (このIDを非表示/違反報告)
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