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悪夢2[過去編] ページ3

***






警察「この二人が君のお父さんとお母さんに間違いないね?」


そう言って見せてくれた写真には無数の火傷の痕があるお父さんとお母さんの顔が写っていた。



お父さんとお母さんは強盗に殺されたと警察の人が話していた。



コクンと頷くと目から涙が出そうになった。

泣くのを我慢し、下唇を少し噛んだ。
手が小刻みに震える。





お父さんとお母さんが死んだ今。私を家族として認めてくれる人は居ないだろう。


そしたら私はこれからどうなるの?普通の生活に戻れるの?




だんだんと目に涙が浮かぶ。


すると、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。





?「Aちゃん…よね?久しぶり。」


優しい声で私の名前を呼ぶ1人の女の人が目の前に現れた。


貴『何で、私の名前を知ってるの?』
?「あら、忘れちゃった?六つ子の兄弟が居るんだけど、覚えてない?」








六つ子の……兄弟…………ッ!!!




貴『松代おばさん……?』

松代「ええそうよ。大きくなったわね〜」





松代おばさん。私が前住んでいた家のお隣さんだ。子供は6人と大家族だったのを覚えている。


けど、小学2年生になった時私が転校してしまい、それきり会っていなかった。






警察「引き取ってもらえますか?」

松代「はい。この子は私が責任を持って育てます。」


警察「では、この書類にサインを…………はい。ありがとうございます。」


松代「ありがとうございました。」





ガタッと立ち上がり私の前で前かがみになる松代おばさん。



貴『私は、これからどうなるの…?』

松代「今日からね、Aちゃんはうちの子になったのよ。」



貴『松代おばさんの…子……?』

松代「えぇ、よろしくね。」




ニコッと微笑む松代おばさん。
その笑顔に安心して私は涙を流した。





貴『…うっ…ひっく、うぁあああ』




松代おばさんに抱きつき私は大声で泣いた。ただ延々と、


そしてそれを包み込むように私の背中を擦り大丈夫。大丈夫。と言ってくた。

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作品ジャンル:泣ける話
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まろ(餅)(プロフ) - マスクさんさん» 遅くなりましたがこれから更新していきたいと思います!最後まで見ていってくれると嬉しいです^^* (2018年12月16日 14時) (レス) id: 07d3c406e0 (このIDを非表示/違反報告)
マスクさん(プロフ) - 続きがきになるぅー! (2018年10月19日 17時) (レス) id: e38c7bf934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろ餅 | 作成日時:2018年2月10日 15時

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