ボーダーライン ［ワートリ］［暗殺教室］

続編行きます！！ ページ50

私にはたくさんの記憶がある。



幸せな記憶。



辛い記憶。



たくさんの出会いと別れ。




戦いの日々。



泣き叫んだ日々。



ケンカした日々。



笑い合った日々。



助け合った日々。



本当に大事な記憶。忘れない。そう誓っている記憶。


私が伝えたい言葉はいつだってちゃんと伝えられない。守りたい命はいつだって私の手の中をすり抜けていく。

私はそんな自分が大嫌い。そう思っていた。

そして
大切で大好きな今の仲間は、昔私が本や漫画で読んでいた世界。そして憧れて失望していたいた世界。





『…今から話す事は､私の前世のお話です。私は…俗にいう転生者やトリップ者といったものです。この世界に生まれる前の話。貴方たちは信じますか？』


少女は大好きな仲間にそう聞いた。
薄暗い夕焼けが差し込む部屋で彼女は少しずつ自分の過去を語る。




たくさんのものを抱えて戦い続けている少女の過去が紐解かれていく───



これは誰かの生きる意味になりたかったがために自己犠牲をいとまなくなった少女が変わるまでの物語。



















『…私､みんなに逢えて本当によかった。……バイバイ。』

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