24 遠征 ページ28
そして。少しの時が経った。
ボーダーにはたくさんの人達が入った。
『…遠征…ですか…』
忍田『ああ。遠征に行けるほど人員の実力が高くなくてね…Aにも行ってもらいたい。』
夏休みだし……いいや
『わかりました。行きましょう。』
遠征当日
太刀川『よ〜し!!行っくぞ〜!!』
拳を上げる太刀川さん。
『……お〜…』
太刀川『はあ!!?テンション低くない!!!!?せっかく強い奴と戦えるチャンスなのに!!』
いや…今午前4時…眠い…
遠征前に書く遺書を書こうとしていたんだ。でも書かなかった。白紙のまま。何を書けばいいのかわからなかった。
私は生きる!とかそんな前向きに生きられるほど私の心には余裕が残っていなかった。
正当防衛。この言葉を知っているだろうか。
弧月に血が滴っている。
『っ…』
人型ネイバー『グア…』
『……これは正当防衛…だから…だから…
…許してください…』
私は襲いかかってきた人型ネイバーを殺してしまった。そいつは黒トリガーの使い手で、私は一人で太刀打ちしていた。しょうがないんだ。
私は、黒トリガーを回収し、黒い空を見上げた。
『っ……なんで…』
ただでさえ、私の心には余裕が残っていないのに…
弧月に滴る血は、もうなかった。でも足元に残っている血液が私の履いているブーツのところにも広がっていた。
『っ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
私は崩れ落ちてしまった。人を殺してしまった。それは、正当防衛でも変わらない。膝や腕に殺してしまった人の血がつくのを気にならないくらい泣き叫んだ。
…私はこれから…どうしたらいいの?
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霧絵(プロフ) - クロノトさん» コメントありがとうございます!感謝です!!いずれカゲは出す予定なのでお楽しみに!夢主をこれからどうするか私は今それで頭がいっぱいです… (2022年11月23日 13時) (レス) id: 2c75a7bc4e (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 夢主苦しい立場に居るなぁ… 影浦とかとは普通に仲良く馴れそう (2022年11月23日 12時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧絵 | 作成日時:2022年11月5日 11時