ボーダーライン ［ワートリ］［暗殺教室］

23 誕生日 ページ26

出水『お〜A､誕生日おめでとう！！去年祝えなかったからな〜』

公平…

『…ありがと…』


出水『どした？元気ねぇーな？』


『そう…かな…』



出水『やっぱ気にしてるかぁ〜……』


…何を…？


出水『よし！！今から会おうぜ✨』


…ん？？






待ち合わせ場所は市を越えた､四塚市。ワートリのアニメオリジナルで出てきた場所。すごく海が綺麗なところだ。


『わぁぁ〜…』


出水『ここいいとこだよな〜俺､小さい頃姉ちゃんと一緒によく行ったんだよな〜』




海が見える階段に一緒に座った。






…………………












出水『………あのさ…俺…ボーダーに入る。』



………？


『えっ！！？』



公平が…ボーダーに…！！？



『…あ〜〜うん。いいんじゃない？』


出水『はぁ！！？』


……いや､こっちが驚きよ？



『……いちを理由聞いていい？』



出水『…あぁ…えっと…Aがさ､大規模侵攻で怪我してるのを見て､もう見たくないなぁ…って感じて…俺､Aが傷ついているところ見て､すごい辛かった。ほんとは､Aの方が辛いはずなのに………俺､Aを越えられるくらい強くなりたい。もう失わせないために…』




…失わせないために…



ﾂｩｩ…

いつの間にか､頬に沢山の涙が伝っていた。





あぁ…どうして…どうして…そんなに優しくするの？



なんで…辛いよ…好きになっちゃダメなのに……


公平を傷つけてしまうのに…


失いたくない…だから…人を"好き"になってはいけないんだ。

私は…好きな人を失ってしまうと…ずっと立ち直れないから…


私は私を"好き"になってはいけないんだ。




失っている人を見て苦しくなるのが嫌だから。




誰かに恨まれるんじゃないか。自分だけ生きて笑っていたら…だめなんだ。

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