番外編 ページ16
二宮side
俺の妹は年齢に沿った行動をしない奴だった。
あいつはすごく大人びていた。
それは俺よりもずっと。
まるで未来を見透かしたようなそんな目を俺は何度見ただろう。
かと思ったら、迷子になったと言い出し、電話をかけてきたり、急に鼻血を出して倒れたり、俺の通っている椚ヶ丘中学校に突然自分も行くとか言い出す。
謎すぎる存在だった。妹はこういうものなのか、ずっとそう思っていた。
あいつが特に変わったのは9歳の頃。
最近特に迷子になったから迎えに来てとよく言われるようになった。
そして。
電話がかかってきた。
『兄さん、ちょっと助けて、迷子だぁぁぁぁぁぁぁ…』
二宮『またか…』
ため息をつき、言われた場所へ迎えに行く。
『あ、兄さん!』
Aの隣には茶髪の髪をあげた男子がいた。
迅『…どうも』
『えとね、道案内してくれた人!!』
二宮『…そうか。帰るぞ』
『うん!じゃあね!迅さん!!』
あいつは迅という名前なのか。覚えておこう。
帰り道、Aはいつもよりも少し明るい口調で話していた。
こいつには触れてはいけない"何か"がある。
それは俺には言えないことなのだろう。
それでも俺はAの兄として、出来ることをしてあげたい。
いろんなことを教えた。椚ヶ丘中学に行きたいと言っていたから、勉強を中心的に。
それはもうみっちりと。
あいつはトップの成績で椚ヶ丘中学校に入学した。
入学式であいつがなんだか暗い目をしていたのを俺はすごく疑問に思った。
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霧絵(プロフ) - クロノトさん» コメントありがとうございます!感謝です!!いずれカゲは出す予定なのでお楽しみに!夢主をこれからどうするか私は今それで頭がいっぱいです… (2022年11月23日 13時) (レス) id: 2c75a7bc4e (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 夢主苦しい立場に居るなぁ… 影浦とかとは普通に仲良く馴れそう (2022年11月23日 12時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧絵 | 作成日時:2022年11月5日 11時