チャンピオンの兄は元チャンピオン

お願い ページ9

スグ「俺がやる」
『え…あぁ包帯のことか』

カキツバタが去り、包帯をどうしようか迷っていたことだ

スグ「…あれ…ここは」

あ…これはミイラになりそう
けど必死になってるのすごい可愛い…写真撮りたい

スグ「痛い？」
『全然…スグリのおかげだよ』
スグ「…兄ちゃんは復讐したい？」
『…最初はそう思ってたんだけどね…スグリとゼイユさえ元気で過ごしてくれればもういいかなって』

嘘だ…今も復讐したいと思ってる…けど復讐したいと言ったらスグリもすると言う…出来れば巻き込みたくない

スグ「兄ちゃん」
『うん？』
スグ「できたよ」
『ほんとだ…上手に出来るじゃないか(ニコッ』

あっという間に包帯を巻き終えていた
昔とは違って綺麗だった

スグ「あれから練習したんだんだよ」
『…スグリは努力家だな…兄ちゃん嬉しいよ』
スグ「うん…俺頑張った」

こんな可愛い弟を汚いことさせる訳にはいかない…

スグ「そういえば…もうすぐアオイと戦えるんだ」
『…』
スグ「兄ちゃん…絶対に負けたくない」
『…大丈夫…スグリは強いよ、楽しんできな』
スグ「…うん、兄ちゃんは観ないで欲しい」
『え…なんでだ？』
スグ「もし…アオイが兄ちゃんまで奪ったら」
『それはない…世界一可愛い弟を除け者にするわけないだろ』
スグ「…やっぱり兄ちゃんにも観て欲しい」
『ちゃんと観るからな』
スグ「勝ったらお願い聞いてもらってもいい？」
『いいぞ』
スグ「ほんと！？…えへへ、楽しみにしてる」

ぅぐっ…
俺は心臓を掴んだ

スグ「兄ちゃん！！」
『なんだこの可愛い生物』
スグ「どうしよう…兄ちゃんが死んじゃう」
『殺さないで…』

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