新ユニット結成！３【小説】 (ページ9)

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106話ページ9

うぅ…疲れました

さっき猫さんが降りれなくなったのを助けようとしたのはよかったんですけど、まさか自分で降りれなくなるなんて、思ってもみなかったです…

そのせいでさっきお兄ちゃんに

「自分で登ったのに、降りれなくなるとか、バカじゃないの?」

って言われちゃいましたし…

しかもその後に、お説教されて、それが結構長かったから死んじゃうかと思いました…

『いったい、どうしたらお兄ちゃんに迷惑かけずに済むんでしょうか…ん？』

「にゃぁ」

『あ、さっき猫さん、いったい何してるんですか？』

「にゃぁ、にゃにゃあー」

『まぁ、聞いてもわからないですよね』

『それよりも猫さんが無事で良かったです！怪我して、残っちゃったら、綺麗なのに勿体ないですもの！』

「にゃぁ！」

『きゃっ！もう、またいきなり飛びついて来ちゃ、めっ！ですよ？』

「にゃぁ…(しゅん」

『まぁ、悪気は無いんでしょうし、気を付けてくれるなら、全然いいんですけどね』

『あ、そろそろ戻らないと…それじゃあ猫さん、またね?』

「にゃにゃあー、にゃぁにゃぁ！」

『もしかして、一緒に行きたいんですか…?』

「にゃぁ！」

『そうですか…付いて来てもいいですけど、大人しくしてるんですよ？』

「にゃ！」

『本当に分かってるんですかね…ちょっと心配ですけど、その時はその時で何とかしましょうか』

『あ、本当に急がないと！猫さん行きますよ！』

「にゃ！」

連れて来たら、誰かしらに怒られるかもしれないですけど、その時は安全な場所に放してあげましょう

何か、猫さんがお兄ちゃんの雰囲気に似てるような気がしなくもないですね…

まぁ、気のせいでしょう。さぁ、まだまだ体育祭は終わらないのです！最後まで全力で楽しみましょう！

【瀬名菫】