新ユニット結成！３【小説】

125話 ページ28

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「はぁ…はぁ…はぁ…もう無理動けぬ」


ライブって結構体力いんだよ！


明日は筋肉痛決定だな(白眼)


ステージ脇に大の字になりへばっていると頬に冷たい物が当たった


「うおっ！冷たっ！」


俺は驚いて飛び上がり、辺りを見回した


「驚きすぎじゃよ」


そう言って零は「クックックッ…」と笑っている


その様子がこれまたウザい


殴りたいがここでは止めておこう。絶対にいつかやり返すぞ


「冬鈴先輩！英智先輩に呼ばれてますよ〜」


日向は笑顔を向けながら俺に手を伸ばし、起き上がらせてくれた


そして、誰かが俺の肩に顎を乗せてくる


「おい、零。ひっつくなし」


「どうも我輩の冬鈴があの皇帝に毎回取られるのが気に入らなくてのぅ……」


「はぁ……なんだ嫉妬か？」


「嫉妬では無いぞい。所有物が取られるのを阻止しているだけじゃ」


コイツたまに子供っぽいとこ出すんだよな〜


まあ、それはそれで可愛いけど


「あー、ハイハイ解ってるっての。だがな、俺は生徒会長補佐だ。そりゃ英智に呼ばれんだろ？」


「むぅ……それは仕方ないのう……」


零は残念そうに俺から離れていった


うーん……ちょっと可哀想だな


「大丈夫だよ。俺はお前の物で、英智は俺の親友だからな？そこを見誤るな」


「？！……冬鈴や、恥ずかしい事を言ってくれるのぅ♪」


自分でも言って恥ずかしくなるわ


「前言撤回させてくれ……」


恥ずかしくて目をつむると唇に何かが当たった


「？！？！」


「え、おまっ、え？」


「初々しいのぉ〜♪可愛らしいぞい♪」


俺は腕で顔を覆った


今年一番恥ずかしい日になったと思う

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