検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:4,483 hit

115話 ページ18

.



「あ〜来ましたよ〜」


「すまん、遅くなった」


「ふぅン……」


「あ?なんだよ猫」


「いや別に」



狐、なぜか目尻が赤くなってる。


……泣いたね。絶対。


家に帰ったら占うか。


泣いたか泣いてないか。



「アヤと紅葉センパイも来たね」


「ボクら準備万端だヨ!」


「そう、じゃあ行」


「西園寺先輩!!」


「ンっ?!って……ゆうたじゃン、なに?」



私の言葉を遮った彼は、不安な顔をしていた。


生憎、私は察しが良いンだ。


なにがあったかなンてすぐ分かる。


そう、思ってた。



「あずさが……!TRUMPの衣装を着たまま倒れてるんです…!!」


「____はあぁぁぁぁぁぁ…………」



この溜め息は多分、今まで生きてきたなかで一番長かったろう。


あずさが倒れる理由の候補は2つ。


1つはただの寝不足。


そして2つは過去の自分との会話でのストレス。



「……そこには今誰かいるの?」


「確か、樺乃ちゃんが………」


「そ、ゆうたと合わせ2人……それだけいれば十分。暫くの間、2人であずさに寄り添ってて。多分、寝不足とストレスと……さっきのライブの疲れが交差して心のなかで爆発したンだ。傍に人がいれば落ち着くよ。…………頼む。もうあンなことしてほしくない」


「…は…はい!」



そう言うとゆうたは元来た道を走っていく。



「ユキ手慣れてるな!」


「あずさが倒れるのは、もう一昨年ぐらいでなくなったはずなンだけどね……まあいいや、もうすぐライブだよ。行こう」



あずさ、もうしないでくれよ。




あんなこと。(自 傷行為)




【西園寺ユキ】

116話→←114話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , あんスタ , 小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クシナデソーマ(プロフ) - 暗黒ショタコンとーしゃん*さん» いいよー (2018年8月3日 15時) (レス) id: 5c1e0f6f03 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒ショタコンとーしゃん*(プロフ) - 更新しまーす。最終話まで終わらせていいかな? (2018年8月3日 14時) (レス) id: 2dfd0d6f1d (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと@ぜるだぁり(プロフ) - 更新しました。遅くなりました! (2018年7月29日 23時) (レス) id: 966ade018a (このIDを非表示/違反報告)
あぷりこっと@ぜるだぁり(プロフ) - お久しぶりです?更新させていただきます。 (2018年7月29日 0時) (レス) id: 966ade018a (このIDを非表示/違反報告)
歌菜子 - 更新しました (2018年7月28日 21時) (レス) id: f536951616 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月影丸国永 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月1日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。