検索窓
今日:14 hit、昨日:15 hit、合計:34,862 hit

40話 それぞれの屋台巡り ページ42

ナツメの父さんの車で待ち合わせ場所に早めに着いた。少し待つことになるかと思ったが、そんなこともなくすぐにトウマたちも来た。
「お待たせ」
「あ、みんな揃ったかな?」
 揃いに揃って六人で浴衣着ているとまた中々絵になる気もする...が。
「アヤメさん...可愛い、可愛すぎる!」
「あはは...」
前言撤回。こいつはダメだ。アヤメも困ってるじゃないか。やめろやめろ。
「アヤメさん!今日は二人で一緒に...」
「気持ち悪いぞ」
「なんだと!?」
折角の機会なのにわざわざあんなの見せられたらたまったもんじゃない。
「アキノリもああ言ってるし、別行動にしない?」
トウマの提案にナツメが賛成し、花火が打ち上がるまではペアで屋台を回ることになった。ナツメはケースケと、私はトウマと回る。
 みんな手を降って、それぞれ違う場所を周りはじめた。

ーアキノリ&アヤメー

「アヤメさん何か行きたいところありますか?」
「うーん、特にないけど色々回って何か食べたいな!」
「ですよね!」
 二人は仲睦まじく歩いていた。だが、アヤメはかなりの美少女なだけあり、振り向く人も少なくなかった。
「なあ、あの子可愛くない?」
「本当だ、声かけたいなー」
羨ましがっていることなど気にも留めずにアキノリは歩いていく。とは言っても、優越感は感じているのであった。
「あ、りんご飴美味しそう!」
「俺、買って来ますよ!」
アキノリはアヤメにかっこつけたいのか、奢ろうとりんご飴の列に行ってしまう。アヤメが一人になったのをいいことに男は寄ってくる。可愛さ故の罪とも言える。
「ねえ君、可愛いじゃん。あんな太っちょと遊んでないで俺らとぼうぜ!」
「いや、ちょっと...」
欲にまみれた男はアヤメの手を掴もうとする。しかし、その手は払いのけられるのである。
「アヤメさんに何してるんですか」
「ありがとう、アキノリ君」
「一人にしちゃってすいません。一緒に並びましょうか!俺奢りますよ!」
彼の男気が垣間見えた瞬間だった。

ーナツメ&ケースケー

「やっぱり夏といえばかき氷だよね!」
「かき氷最高!」
 こっちでは姉弟揃ってかき氷を食べていた。ナツメはいちご味、ケースケはブルーハワイ味。ただ、シロップによって味が変わる...なんてこともないらしい。
「あ、ケースケはブルーハワイ食べたから舌青いかもよ」
ケースケが舌を出すとナツメは笑った。馬鹿にしたような笑いだが、温かなものを感じさせられる。姉弟仲がいい二人であった。

41話 不器用な二人もまた→←39話 会いに行こう


ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ , シャドウサイド , 月浪トウマ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。