私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ20)

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今西「感情掛けてほしい」
「皆で歌えばいいってことね、わかった！」

この話し合いで、またグループの雰囲気が変わった気がする。

振り付けも完成してきて、どんどん振り入れを進める。そして構成も全員で考える。

今西「ここの構成どう思う？」
内田「え、真剣な話？」
「真剣な話です」
内田「…やっぱこうして…ピラミッドみたいな？」
「あっはは、待って、最高」
今西「おもんない」

冗談も言い合える仲になったし、相談もできるようになった。

「瑠姫くん、この振りが分からないんですけど…」
白岩「ここ？あー、難しいね」
「移動の直後で手を上手く入れられなくて」
白岩「そういうことか」
「ちょっと変えたら怒られちゃうかな」
白岩「あははっ、文哉に聞いておいで」

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そして、遂にトレーナーレッスンの時間に。

菅井「…佐野のここは踊りながら歌うとどうなるの？」
佐野「〜♪」
菅井「…ああ、そういうこと。規則的に入っちゃってんだ」

振りと歌のリズムが合っていなかった。踊りと歌、バラバラに出来ても結局踊りながら歌えないと意味が無い。

菅井「それと、平瀬のこの音はちょっと低い？」
「音自体は出ないことはないんですけど、踊りながらだとしんどいです」
菅井「そうよね〜、女性向けのキーじゃないから」

それが今回の課題だった。キーをあげる訳にもいかなくて、私がどうにかして低い音を出さないといけない。

「どうすれば出しやすくなりますか？」
菅井「そうね、こうしてみたら？」

そのアドバイスを元に、踊りながら歌ってみる。

「〜♪……歌いやすいです、今の」
菅井「あら、いいじゃない。ただ今のじゃ小さいから腹から声出すのよ」
「わかりました」

メモを取って、レッスンの後にも繰り返し練習する。

「〜♪」

安藤「え、すっごい良くなってる」
「出てますか？」
安藤「ちゃんと出てる」
「よかったあ」

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「文哉くん、ここの振りってリズム変わりましたよね？」
佐野「そうそう！こうなる」
「うわ、早くなってる！」
佐野「って言いながら出来てる」
「あははっ、楽しいですこれ」

練習がどんどん楽しくなって、夜もメンバーの部屋に行って振りの確認をするようになった。