私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ2)

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クラス分けテストページ2

ここに来たのには、理由がある。それは、私が世界で活躍できるアーティストになりたかったから。

この舞台でデビューを掴んで、絶対に世界に行くんだ。

私がさっき座った、男子練習生たちの椅子とは違うピンク色の椅子。

立ち上がり、ステージの準備をする。私は、絶対にデビューする。

矢部「続いては、flatです！どうぞ！」

大きく息を吸って、ステージに上がる。

「初めまして！平瀬Aです。よろしくお願いします」

私が披露するのは、欅坂46の「語るなら未来を」。これが課題曲だ。私は、もう過去は振り返らないと決めたから。だから、未来だけを語りたくて。

音楽が流れて、私の全てを曲にぶつける。

安倉「お〜…。声がいいね」
岡村「元々アイドルグループで活動されていらっしゃったんですよね」
「はい。欅坂46というグループに所属していました」

私がそう言うと、途端にざわつく会場。

菅井「元プロってことでしょ？何か出来ることないの？」
「歌が好きなので、今から少し歌ってみてもいいですか？」
菅井「もちろん。どうぞ」

そこで私は、フジファブリックの「若者のすべて」を歌った。欅坂のオーディションの時にも歌った曲だった。

「〜♪」
安倉「いいですね」
W「あといいですか？ダンスも見たいんですけど、歌なしでちょっと踊ってもらっていいですか？」

音楽が流れ出したので、思いつくままに踊ってみる。

W「おお……」
A「…いいですね」

そう言ってくださるのが嬉しくて、思わず笑顔になってしまう。

菅井「あなた思ったこと全て表情に出るのね。面白いわ」
「え、あ、ありがとうございます…？」
菅井「あ。困ってる」

そして、クラス分けの評価が行われる。

安倉「まずAクラス。…………平瀬Aさん」
「…！ありがとうございます！」

私の評価はAだった。

安倉「良いですね。歌もダンスも出来ることが分かったので理想的なバランサーだと感じました。満場一致でAクラスでした」
「ありがとうございます…！」

ここでAクラスをもらったことは嬉しいけど、次の再評価で絶対にこのクラスを落とさないようにしないといけない。
次の目標は、Aクラスを死守すること。なんとしてでも守らないと、そんな気持ちが芽生えていた。