【学パロ】美術部部長はアイデア難民【d!】

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You side

『うーん。基礎は完璧なのになあ。やっぱり応用になると弱いねチーノくん。はい次、そぉらやれやれ』

「先輩めっちゃ勉強できるし鬼畜だし…というか扱い雑になっとるな？」

『チーノくんに気を使うのも阿呆らしくなってきて。勉強に関しては去年もやってるからね。……てかね、あの、それよりも』

勉強会は順調…というか、特に不自由なく進んでいる。チーノくんも赤点は取りたくないのか真面目で、飲み込み早い分教え甲斐がある。

…まぁ、基礎が出来れば6割できたも同然とか変なこと言い出すので、こうして応用問題をやらせているわけだけども。

だから、なんだ。予め勉強を教えてもらいに行きますね！と言っていたチーノくんがこうしてしっかりやってくれているのは大変喜ばしいことなのだが…

『ショッピくんだったっけ…？君は本当に何をしに来たの…？』

「チーノに来てって言われたんでとしか」

『なんかごめんね。…てか部活とか入ったりしてない？もしかして』

「生徒会入ってる身ですし、これ以上やること増やしたくないんすよ」

『まあ確かにそれが堅実か』

逆にバリバリ運動部で竹刀振り回してる(語弊)らんらんが少々異常なだけだと思う。
ワーカーホリックな節があるというか、完全にフリーの状態をここ暫く見ていない。

…らんらん平気かなあ。オスマンくんもそうだが、こないだのイフリートちゃんの件以来ゆっくり話せてもしないけど。

「いやまあ実を言うと、チーノがあまりにもAさんとの話を楽しそう〜にしとるせいで、兄さ…鬱先生が嘘だ！って騒いでたからなんすけどね」

『ん？鬱くんが？』

やれやれ、とでも言いたげな雰囲気でそう告げるショッピくん。

どうやら鬱くんと仲の良いらしいここの2人は、チーノくんはともかく"Aちゃんは常に敬語のおどおどしとる子やで！？"という事実を確かめるため来たようだ。チーノくんも前言ってたな、そういえば。

いや確かに敬語だけど少し失礼じゃない？

「なので、チーノと仲良さげに話してるん見て俺も少し驚いてるといいますか…敬語やないやん、って思っとりまして」

『…同年代とそれより上はどうも…。癖だしどうしようもないな』

ふうん、と興味はなさ気。
課題もとっくに終わらせてしまっているようで、ポチポチとスマホをいじっている。


「…そういうもんなんすか」

『私が特別クソ陰キャだからじゃないかな』

「なるほど！」

『はは。せめて否定しよっか初対面くん』

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