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You side
『本当に勉強できるなショッピくん…』
「わーい」
「棒読み草」
慣れればノリも良く面白い子だとわかって。
初めて話すから、なんていう変な気を使うのは速攻にやめた。向こうもそんな雰囲気を感じ取ったのか、はじめより随分と打ち解けたように思う。
ちなみに、お頭が大変よろしいようで、先程試しに2年生の序盤に習う数学の問題を投げれば少ししてしっかり回答された用紙を返された。自分も解きつつ採点していれば、間違いなんて片手で足りるほどしかない。
冒頭のように驚きで声を上げれば、随分と抑揚のない声で返されたが。
「赤点とか取るとゲームする時間なくなっちゃうやないですか」
『行動原理が不純というか単純というか…？』
「ええやろ、それで結果出してんすから」
まぁ別にこちらがとやかく言う筋合いはないので、話もほどほどに採点が終わった紙を返す。一応自分が持っている問題集から出しているものだし、振り返って見て軽い復習にはなるはずだ。
『いや、本気でチーノくんショッピくんに教えてもらいなよ』
「え、嫌なん先輩」
『そうじゃなくてね？』
別に勉強なら生徒会室でだって出来そうだし、何よりそっちのほうが私よりデキる人は多いだろう。それに、テストで点取りたいから勉強しますってんなら部活はサボってくれたって構わないというのに。
そんな内容をそれとなく伝えれば、少々口ごもる。なんだ、嫌いな人でもいるのかな。
「…ふーん？へぇ、チーノ…へぇ」
『え、なにその俺わかりました感』
「待てショッピくん、ちょおっと決めつけるんははやないか？な、な？」
「ほ〜？ちょっとってことは気ぃあるんや？」
「てめこの」
『待て待て止まって！喧嘩NG！』
やけにニヤついているショッピくんと、若干慌てているように見えなくもないチーノくん。言い争っているだけならまだとも思ったが、片方手が出そうだったので急いで止める。
まあ、軽口叩きあうように仲の良いらしい彼らが本気で喧嘩するのも想像つかないけどね。それよりも美術室の備品が心配である。
というか本当に理由がわからない。
なに？主語をつけて話せ？会話内容的に恋話かな。うっそ、先輩もまぜて。
『…あ。でもチーノくん』
もし恋話だとしてこの部室に入り浸らなきゃならない理由があるとすれば。
「は、はい！？」
『うちの部員は皆陽キャだし大体男友達いるから、狙うのは無理だと思うよ』
「は？」
ショッピくんの爆笑が響くまで、あと1秒。
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森樂(プロフ) - ライアさん» 名推理！わかっていただけて安心しました、大正解です！！ (2020年12月25日 6時) (
レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
ライア(プロフ) - なるほど、名探偵のようなポーズ…実写動画でのお決まりポーズですよね？！ (2020年12月24日 22時) (レス) id: a00b590788 (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - 小豆さん» 私も美術部員ですこんにち((ありがとうございます、引き続きよろしくお願いします！！ (2020年12月23日 21時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 同じ美術部員ですどう(((めちゃ神作ですね！！（確定）これからも更新応援しています！ (2020年12月23日 11時) (レス) id: 73726d907e (このIDを非表示/違反報告)
森樂(プロフ) - つむ(^p^)**さん» ありがとうございます嬉しいです（号泣）作品の展開的にキャラに偏りありますが続々と出せていけたらなと思うので（願望）これからもどうぞよろしくお願いしますー！ (2020年12月21日 15時) (レス) id: 319bfda70e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森樂 | 作者ホームページ：https://twitter.com/Sinra_ura_d?s=06
作成日時：2020年12月3日 23時
