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泡。10 ページ10

御幸






いつものように起きるとAの姿がなかった



おかしいなと思いつつもリビングへ向かうと
朝食が置いてあった







お皿にはラップがかかっていて結露していた




綺麗に盛られた卵焼きとウィンナー,サラダ



紙には出かけてきますと書いてあった







出かけるのかと納得したけど
ご飯を食べ終えて洗面所へ向かうとA
の洗顔料が無くなっていた






おかしいと思い部屋に戻ると化粧ポーチが無く

クローゼットを開けばAの服がなかった







彼女が煩わしいと思った時は何度もあったがいきなりこんな形で出ていかれるなんて思ってもいなかった





どっと押し寄せる寂しさと不安



紙に小さく冷凍庫にご飯がありますと書いてあった








御「意味わかんねえよ」





床に座り込み置き手紙を握りしめる


俺がこんなに寂しいってことはいつも一人で色々やってくれていたAはもっと辛かったんだろうな






御「ばかかよ」





連絡しよう。と思い携帯を握る


電話を何度コールしてもAはでなかった





メールをしても返事は帰ってこなかった









今日は仕事だったことを思い出し
着替えて家を出た








電車に乗りこんでも仕事をしていても彼女を失ってしまったという気持ちでいっぱいになった


















冷凍のご飯を食べてソファに座っていると
倉持から着信があった







ゆっくり深呼吸をして応答を押した

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作者名:ぱぴこ | 作成日時:2017年12月2日 23時

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