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泡。9 ページ9

.倉持Side









家に帰るとAの姿があった

若干前あった時よりもやつれている気がして少し不安になった






御幸と付き合っていることは知っていたし認めてはいたけれど、、







あくまでも御幸を信用して妹を預けていたけれど
今日帰ってきているのはどうやら御幸が原因らしい








ムカつきながらも部屋に戻って御幸に電話をかける


別にシスコンな訳ではないけど向こうでAがなにかひどい目にあっていたらと思うと胸が痛い








何回かコールしてぷつっと音がした





倉「…もしもし」

御「おう」



倉「A。」

御「…おう」



倉「おうじゃねえだろてめぇ」

御「わりぃ」




電話越しでもわかるアイツのバツ悪そうな顔

倉「ていうか、なんでAお前ん家出たんだよ」

御「きいてねえの?」

倉「聞いてねえからお前に聞いてんだよ」



久しぶりの電話なのに
感情的になってものすごく腹立つ




御「あいつからきいてくれ。じゃあな」




疲れたように一方的に切られた電話

ため息をついてベットに体を投げた



















貴「おにいちゃん、おきて」


パチっと目を覚ますとAがいた



俺のベットに座ってため息をついている





倉「さっき御幸に電話した」


びっくりしたような顔をしてそっかと呟いたA






倉「無理にとは言わねえけどよ何があったんだよ」




もごもごと口を動かしては目をそらす
諦めたようにゆっくり口を開いた






貴「あたし愛されてるかわかんない。一也はもう私が要らないんじゃないかなあ」





目を合わせてくれなくてでもどこか笑いながら答えたAはとても切なそうだった






倉「なんでそんなこと思ったんだよ」

貴「寝る時も起きてても一也は違う世界にいるみたい」






めんどくさいよねと笑いながらも
目がだんだんと潤ってきている





貴「めんどくさいよ…ねぇ」



Aがしたを向くとポロポロと雨のように涙が溢れていて俺はなにも出来ずに背中をさする






倉「めんどくさくねえよ。」



うんと言いながらも泣き止まずに絶えず泣いていた





昔から変わらないなと変に懐かしい気持ちになりながらも
ゆっくり妹の背をなでた

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作者名:ぱぴこ | 作成日時:2017年12月2日 23時

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