【ドラえもんズ】The anthropomorphic robots【カゲプロ】 (ページ5)

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この世界にきたわけ。ページ5

「僕がAさんにしがみついたのは…」

尋常ではない焦りよう。さっきのくつろいだ感じはもうない。

ドラえもん君の話はこうだ。
ドラえもん君達の世界…未来には色んなロボット達を生み出す、とっても大きな“ロボット工場"なるモノがあるらしい。そしてそのロボット工場で作られたロボットたちは皆、ロボット育成学校に通うそうな。ドラえもん君は生まれた時に不具合がしょうじて、学校でも失敗ばかりしていたそうな。そんなドラえもん君は“個性派学級"へと編入させられたんだって。そこはその名の通り個性派ぞろいの学級で、忙しくも楽しい毎日で…。

「本当に楽しかったんです。それで、探していただきたいのは、僕の学生時代の親友達なんです｡僕達は数日前、同窓会で久しぶりに会って、昔話に入り浸っていました…すると…いきなり黒い服をきた奴らが現れて…同窓会を滅茶苦茶にされ、挙句に変な煙を会場内に撒き散らして、僕たちを人間に変身させた後、僕たちをこの時代に送り込んだんです。信じられないのは承知の上です…でも、本当に大切な…親友なんです…｡」

ドラえもん君は、涙目になりながら私たちに、ポツリと言った。突飛すぎる話。子供の作り話かもしれない。でも、何故か私達はすんなりと信じてしまった。

「その親友というのは何人いるんだ？一人か、二人か？」

キドさんはいつの間にかペンとメモを用意していた。あ、目キラキラしてる。

「あ、はい。六人、です。」

「六人…と。名前は？」

「あ、名前は──」

「こんちはー…」

「こんにちはですー！まったく、ご主人！！もっと元気良く挨拶できないんですかぁ？私を見習ってください」

「誰がお前なんか…」

やる気のないような青年の声と、青年の声とは正反対の元気な少女の声が、玄関から聞こえてきた。シンタローと、エネだ。

「うわっ？！客か？新しい団員か？」

「もうっ、シンタロー君ってば～オーバーリアクションすぎるよ～あ、ドラえもん君、この冴えない男の人はシンタロー君っていって、携帯の中に入ってる子はエネちゃんっていうんだよ～｡シンタロー君、エネちゃん、こっち、ドラえもん君。」

「ドラえもん？変な名前だな。」

「相っ変わらずデリカシーないですねぇ！」

「宜しくお願いします！！しんたろーさん、えねさん。」

「おう…よろしく」

「宜しくお願いします！ドラさんですね！！」

「はい！」