人間のクズ。

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「宿題あるの？」

『うん。やったよ』

____適当な部分をやってあとは分からなかったと言おう



「ノート、綺麗にとれてますね」

『そうですか？ありがとうございます！』

____嘘。あなたは見てない。最後の方は書いてないよ



「もうすぐ試験でしょ？勉強は？」

『見てないところでしてるよ』

____1分も勉強なんてしてない









私は努力が分からなかった。


毎回毎回テストのたびに教科書をいっぱい持って帰り、ノートにまとめ、問題集を解く。そんな子がいた。


私は一応持って帰る。けれどカバンの中は毎回重すぎる一定の重さ。中身を抜いたことはほとんどない。






そんな私は、勉強していた子より頭が良かった。私立中学、1学年で50人程の人数。私はその中の12位ほど。



悪くはない、けれど5位以内とかのように頭がすごく良いわけでもない。


教科ごとでは一位を取ったことも数回あった。

努力は分からなかった。



別に猛勉強したわけじゃない。授業を一語一句聞き逃さないようにしてたわけでも、ノートを見やすく取ったわけでも、見直しをしたわけでもない。



それでも上手くいく。



読者の皆様、ムカついている方もいるかとは思われます。


ですがそう都合よくいくものでもないのでご安心ください。


私は12位ほどの順位から落ちたことはありません。ですが点数はどんどん落ちて行きました。

出来なくなっていく、落ちていく。



私は、このままでは自分はドンドン落ちてしまう。いつか這い上がれないほどに落ちこぼれてしまう。そんな自信が、いや、確信がありました。






それでも、努力は分かりません。理解ができなかったです。




だからこそ、一度落ちてみたいとも思いました。


落ちてしまえば分かるかと思いました。

でも落ちたくはないです。


そんな矛盾を行き来して、私は中途半端な人間になったのです。






いつか先生の言っていた中途半端は悪という言葉の通りでしょうか？




ますます私はクズになりました。





自分にすらも無情なのでしょうか。

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