【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

【chihiro@さんへ】 ページ43

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これは、遠い、遠い、昔の時代の

ある一夜のお伽噺＿＿




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ある集落に、忌み子と言われる一人の少女がいました。その少女はいつも一人ぼっちの、小さな小さな小屋の中で、人の目に入らないように離れて暮らしていました



少女は何も知りません

自分の名前も知りません

何で生まれてきたのかもわかりません

感情もわかりません


人の、優しさもわかりません





寒い、寒い。と。人の温もりを知らない少女は毎日震えていました。踞って、震えていました


これはそんな忌み子の少女の、希望と絶望の物語





【SERVAMP】六兆年と一夜物語




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「君の名前が知りたいな」





幼い少年は少女に優しく笑いかけた。初めてそんな顔をされた少女は困る。そして何より、名前も、舌もないのだから





「そうなのか？じゃあ、俺が名前をつけていい？」






少女は初めて、人の温もりを知ったのだ


温かかった。この太陽のような少年と、ずっと一緒にいたいと思った。これが、嬉しい、好き、だという感情だということを知った





「俺も一人ぼっちでさ、あんまりこの集落の人達からは優しくされないんだ。なあ、一緒に帰ろう？二人だけで暮らそう」





少女の希望の光が照らす。すがり付くように、上下に激しく首を倒すと、少年は笑って彼女の手を引いた

希望のお話。これが彼女の、希望のお話

そして、一夜にして。希望は崩される





「忌み子が逃げ出した！！」






これは希望と絶望のお伽噺






「大丈夫、大丈夫だから。な？後少しだよ」

「君が何で忌み子って言われてるのか、何で蔑まれてきたのか、本当に何も知らないの？」

「……お前は、生まれてきた瞬間から、存在を否定されてんだよ……」


「逃げきるか、捕まるか。この選択をしたときから君達の道なんて一つしかないんだよ。ねー、アベル？」







「……っ！！！＿＿」







知らない、知らなかった。そして、初めて知った。人の温もり。優しさ。思い出。全部、全部、全部＿＿



夕焼けの中に吸い込まれて消えていった






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どうでしょう、chihiro@さん！！見てますか！？やべえ文字数！！

六兆年と一夜物語、こんなものでいかがでしょう！？椿主はまた今度でいいですか！？まだ小説化は難しいのですが……！ああ文字数ううっ！！



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【聖夜に仄かな温もりを】→←＿＿�鵺＿＿

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