【SERVAMP】お前らマジで殴らせろ【日替わり】

7種類の結果パターン

お前らマジで殴らせろ！！ - 2024年4月26日

【お隣ニート、クロさん】



＿＿




「はあ…」




夕飯後。いつもため息をしながら自分の部屋に戻ってくる。吊兄といたときほど勉強の時間は取れるのだが、ツッコミの多さはあの３バカ以上。これでは精神面が持つものか

しかも夕飯と朝食は全員揃ってのものである。真昼君と僕だけじゃツッコミは追い付かない。本当に前よりも酷くなった


少々長めの階段を登りきると、目の前には２つだけ扉が並んでいる。左が僕の部屋なのだが…、お隣さんが厄介なのだ

気付かれないよう、足音を立てずに部屋に入ろうとする


＿そーっと…、そーっと……




「お、YOU。丁度いいところに」




ふざけんなよ、何なのもうこの人。エスパーかよ、じゃなかったら神か

ガチャ、と右側の扉が開き、下に濃い隈を作った紅い双眸がこちらを覗いていた。何を隠そう、この人が僕のお隣さんのクロさん。断言できるニートだった




「……何ですか、クロさん。言っておきますがパシリは断らせてもらいますよ」

「まあまあ…、そんなんじゃねえよ…」





扉の影に隠れていたクロさんが出てきて僕の前に立ち、ガシッと肩を掴む。そしてとても真剣な目付きで言った




「ちょっとお使い頼まれてくれねーかな…、ポテチとコーラ。そこのコンビニまで」

「それパシリだと自分で気づかねえのかよお前」





普段使っている敬語を忘れ、顔を引き釣らせながらツッコむ。するとクロさんは僕のそのツッコミの意味が心底わからなそうにきょとん、と首を傾げる

何でそんな顔できるんだよ






「何言ってんだ、オレがお使いだって言ってるんだからお使いだろ…？」

「言葉を入れ換えれば何でも許されると思うなよ！」






クロさんの手を振るい落としながら、叫ぶようにツッコミを入れる。お使いとパシリって何が違うんだよ。お使いの方がいい聞こえに聞こえるけど、結局は人使うのは同じだろ





「ていうか僕、今から勉強するんですよ。邪魔はしないでもらえませんか」

「若いうちから勉強勉強って…もとこう、のびのびと生きていけよ…。散歩でもしてきたらどうだ」

「散歩…？何言ってんですか、そんな暇＿＿」





「で、ついでにポテチとコーラを＿」

「アンタ結局パシらせたいだけだろ！てめえで買ってこいよ！！」






結局僕とクロさんは騒いだ罰として、コンビニよりも遠いスーパーで、明日の朝食の食材を買いにいかされた

言い訳させてもらう、クロさんが悪い




＿＿

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