【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

【自覚したクロさんの話】 ページ40

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「クロ、ゲームしよーぜ。カート系やろう、今私無性にドリフトしたい」

「やだ、お前強すぎ」





何だよ、連れねえな。そう言って不貞腐れて、ソファにゴロンと寝転がってジャンプを読み出すA。そんな女子力のない主人を見て、少し距離を取り、ゲームを再開した

夜。星や月が控え目な光を注ぐ、暗闇の中。ゲームの画面から、一回視線を離してAを見た


……どうやらオレは、こいつのことが好きらしい。本当無理。マジ向き合えねえ

自覚してから、何だか気恥ずかしく、距離とかそういうのを意識するようになった。Aはかなり不振がっていて、首を傾げていた



もう１度だけ、Aの方を見る。……一応、オレの中でこいつは『好きな奴』……らしいので、どうするべきか色々考えているのだか、接し方が全くわからない。本当めんどくせー

思いきって伝えちまうのもアリか……？いつまでもこんなんとか向き合えねえし、スカッとするのもいいんじゃ……。そこまで考えて、ブンブンと頭を振る。血迷った


夜空を見ると、月が出ていた。……ああ、あれならオレでも言えるんじゃねえか……？日本で有名なあの台詞を頭に思い浮かべる

直接な言葉じゃないのに、やっぱり緊張した。思わず正座になった。そして、震える声で言葉を絞り出す





「……月が……、綺麗、です、ね」





向き合えねえ。自分の低落に思ったのがこれだった。顔が上がらず正座のまま、返事を待つ。頭上からあの女子力０の呆けた声が聞こえた





「……ああ、＿＿＿」






．

．．





「……月が……、綺麗、です、ね」





正座をしてうつむいたクロが震える声でそんなことを言った。「……え？」と呆けた声が出てクロを見ると、耳まで真っ赤だった。どゆこと

そう言われて、月を見た。満月だった。淡い光が溢れる満月。確かに、綺麗だと思った





「……ああ、それな」






まあ、珍しいこと言うと思ったけど。敬語にならなくてよくないかな？





そう返すと、クロは今日明日一日中不機嫌になり、ここんとこ可笑しかった態度も元に戻った

何が彼をここまで変えたのだろうか





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【自覚したクロさんの話】

＿人人人人＿
〉それな 〈
￣ ＾Y＾Y＾￣


流石永遠の０さんですよね。淡い期待を抱いていたクロさんは多分聴いた後、目を見開いて「………」からの「は？」ですよね

友達との会話でこうなったんで。どうしても書きたくなって……！！



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