【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

＿＿�鵺＿＿ ページ39

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そして再び歪み始めた空。私を拒絶するように、険しい道が続いた。ただただ、クロに会うために私は走り出す

そんな中でも、私にはまだ甘えがあったようで


何かにつまづき、ド派手に転んで、女子力のない珍妙な呻きが漏れる。……しばらく立ち上がれなかった。切り替えて立ち上がろうとして


チリン

チリン




鈴の音を、聴いた




．


昔、大切な大切な家族を亡くして。泣き顔を晒した

そのときは、魔法使いが助けてくれた。けれども＿＿

あの人はここに来ない。それどころか、助けなんていない。誰にも聞けない。自分で何とかするしかない


必要なのは、想像力と。それを為し遂げる努力



さあ、行こう

ねえ、クロ。今会いに行くからね





．






「…何度クロが一人になっても、必ず私が見つけ出す！クロが後悔して踞っても、また背中を押してやる！

＿＿向き合おう、クロ。一人じゃないよ」





手を差し出した、影が伸びる。その手を掴もうとしたクロの方へ体重を預け、ぎゅ、と強く抱き締めた

もう逃げないから。クロと向き合うって決めたから


懐かしい温かさが戻る。私が落としたものはこれだった。優しいふりして、わからないふりして、逃げてしまって。それでいざ失ったとなると、君の声が聞こえなくなったとなると、凄く悲しかった





「＿＿約束、だよね？これ」






チリン、チリン、と。鈴の音が聴こえる




「あー、本当…死ぬほど、めんどくせー奴…」






＿＿

【最後のワンダーランド】



１２時の鐘響く、最後のワンダーランド


リクエストありがとうございました！！このリクエストをされて初めて知った曲だったんですか、いざ一回聴いてみると「あ、これクロ主だ。クロ主の時系列まとめた曲だ」と感じました

なのでまあ、ちょっとまとめになっちゃいましたね。クロ主の。でもとても素敵な曲でした！！！

お楽しみ頂けたら幸いです！！




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