【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

＿＿�鵺＿＿ ページ32

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とりあえず首を傾げていたリヒトには、堕天使は１０年に１度、姿を保つのが困難になり幼子の姿になってしまう、と妙に中二がかった説明をしておいた

するとリヒトは同族としてやはり理解が早く、「そうだったのか、堕天使は大変だな」と納得し、しばらくの姿が戻る間、匿ってくれることになった。今この姿であの二人の前に出たら話どころではない、正直助かる


だが、これは＿＿予想しなかった




「…………り、りひとさん」

「姿が幼くなってもいい黒髪だな、流石だ。ダークエンジェル。天使の名に恥じぬ綺麗な髪だ」

「だからってなでまくるのは、その、はずかしいですよ！？」




幼くなったAの姿では、膝に座らせたり抱き締めたりするのに丁度よい大きさらしい。髪を撫でられたり、抱き締められたり、ほっぺをぷにぷにされたり……色々と堪能されていた

いつも以上に子供扱いされ、Aは少し不満げに頬をぷくー、と膨らませた。するとその頬を両手でむにっ、と摘ままれる




「むにゅ！」


「お前の頬は天界の青空に浮かぶ雲のように柔らかいな」

「むー」




瞳を爛々と輝かせ、頬を微かに紅潮させたリヒトがむにむにぷにぷにとほっぺをつつき出す。リヒトが楽しそうならいいのだが、子供扱いはあまりいい気がしない

そう、私は総受けじゃない。心の中でそう叫ぶ。するとリヒトの繰り出すぷにぷに嵐から抜け出し、そのまま床を蹴ってリヒトに向かって大きく跳躍した




「えいやあああ！」

「＿＿っ！？」




突然のことで反応しきれなかったリヒトは、Aを細い体で受け止めながら座っていたベットに倒れこむ。その上にAが倒れ、リヒトの服をぎゅー、と握っていた

そしてがばっ！、と勢いよくAが起き上がり、不満げに顔を歪めながら、そのどんぐりのように丸っこい瞳でリヒトを見つめる




「あんまりこどもあつかな、しいでくださいね！りひとさんにされるがまま、あいされてますけど！わたしだってね＿＿」



「リヒトさんのこと、好きなんですからね！総受けを認めると思ってるんですか！」






ベットに寝そべったリヒトに股がったAがふんっ、と無い胸を張りながら悪戯っぽく笑った。リヒトは目を真ん丸に見開いたままAを見上げている

そして、Aはある違和感に気が付いた





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