ひとり４ ページ4
＿＿
「リヒトの髪、一部分だけ真っ白だろう？あの部分だけ白いまま戻らないって話さ」
「何かを成し遂げるのは才能じゃない。
クランツさんのリヒトさんの話を聞き遂げる。リヒトさんって、本当に凄いな。今の話で少しだけ気が楽になったかもしれない
「クランツさん、ありがとうございます。少し、気が楽になりました」
「ああ、それはよかった。じゃあ、気を付けてね！」
「…よし、行こ。クロ」
＿＿
ガタンゴトンガタンゴトン
電車独特の揺れが背凭れや椅子から伝わってくる。初めての路線だ、道わかるといいな。もしかしたら迷子になるかもしれない、最悪だ
『お前が滅茶苦茶やったから疲れた…ねみー…。オレは寝るぞ』
「なんだよ、だらしないな」
クロが大きく欠伸をしながらそんなことをぼやく。全く、別に身体ダメージ受けたわけじゃないのにこれだからニートは…。なんて、心の中で悪態をつきながらも内心はクロの声が聞こえることに安心を覚えている
少しだけ口角を緩ませて、微笑みながらクロに触れる。ああ、よかった。クロはまだここにいる
＿＿＿＿瞬間
コン、と
きつねが、ないた
「え。待っ、きつ、ね？」
「＿＿なーんだ、
ザワッ、と。全身が奮い立つ感覚と、背筋を一瞬で凍らされた感覚が同時に走る。それから生まれるのは、狼狽か、それとも恐怖か
＿＿＿この、声は…
「つ、椿？何で、こんな」
すると、ぶくぶくと、狐が今にも爆発しそうになってきた。え、え。と、間抜けな声が口から漏れる。突然のことで頭が完全に回らなくなってしまっている
だけど、どれだけ危険かは認識できた
「え、あ…。あ、アホギツネこの…！！」
そして、ドオオオンっ！、と。大きな爆発が起きて＿＿なかった
「え？」
私は駅のホームで転がっていた。な、なんだこれ。ただの痛い人じゃねーか。幻覚、的な？狐ってことはやっぱり椿で間違えないし…。あの野郎、驚かせやがって
『おい、A…？』
「ああ、クロ。ごめんごめん、ちょっと辻ボクサーに襲われてね」
『は？』
「急がないと、ヤバそうだな」
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖田御園 - 志吾さんお帰りなさい!!（≧∀≦）新章突入しますね!!(*´Д`*)楽しみにしてます!!(*´Д`*) (2016年1月19日 1時) (
レス) id: 8b2db38c7a (このIDを非表示/違反報告)
虚飾or真実 貴方はどっち? - 次から新章だぁｳｪｰｲ↑↑…おわかりでしょうか自分『虚飾or真実 黒or白 貴方はだぁれ?』でっす☆ｼｬﾗﾗ地味に改名しました！志吾さん吊リヒ派かぁ〜こないだ初めて読んだけど凄く良かったなぁｼﾞｭﾙﾘリヒたんめっさ可愛い！現実にいたら襲いs(( (2016年1月18日 22時) (レス) id: 3428897acf (このIDを非表示/違反報告)
志吾@新作ネタボードに投下中(プロフ) - ミクミクさん» ありがとうございます！返信が遅れてしまい、申し訳ございません！ご期待に答えられるよう、精一杯頑張ります！ (2016年1月18日 20時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾@新作ネタボードに投下中(プロフ) - 虚飾or真実 黒or白私はだぁれ？さん» ただいまです！遅くなってしまい、申し訳ございません！私は吊リヒ派です、全力で吊リヒを推します！ (2016年1月18日 20時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミク - この小説面白くて何回も読み返しています！連載これからも頑張ってください 夢主ちゃんカッコ可愛いよ！ (2016年1月3日 20時) (レス) id: 7905ae7e8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
