【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

【千駄ヶ谷マリー】 ページ30

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あなたは恋をしていますか、と聞かれたら。多分１秒のタイムラグもなくいいえ、と答える

じゃあ、交際、結婚するなら誰ですか、と聞かれたら。これも１秒のタイムラグもなく、きっと私はあいつの名前を出すのだろう



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【千駄ヶ谷マリー】

・旗さんリク

・ベタ甘鉄主のお話


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「私さー、結婚するなら鉄みたいな人がいいなー」




ぐてー、と鉄に体重を預けながら気を抜かした声でそう言った。いつもヒューが座ってる鉄の膝の上に私が乗り、鉄の胴に身を預けている。そしてその体勢から腕を鉄の顔もとへと伸ばしていた

多分、かなり色っぽい状態だと思うんだが、持ち前の女子力皆無がそれを台無しにしている




「あ、いや。鉄みたいな、っていうか。もう鉄がいいかも」

「お、マジか。ありがとな」

「うん」




普通ならドキドキするだろうこの台詞を表情を一切変えずにそう礼を述べてみせる鉄。そういうところ、鉄らしくて好きだ

鉄の頬に手を当てながら、見上げて、満足げに頷きながら微笑む。すると鉄も私をその真っ直ぐな双眸で見据えながら、私の頬に手を添えて続けた




「オレも。結婚するならAの姉貴がいいな」

「ほんとか、ありがと」

「おう」




好きなんだと思う。一緒にいて嬉しいし、温かい。鉄には一番、ドキドキする。だけど本物の恋を体験したことがない私には、恋が何が何だかよくわからなかった

だけどこの気持ちは本当だ。この感情は多分、恋愛に一番近いもの。だから結婚するなら鉄だとハッキリ言える。これはきっと、初めてあったときから何処かで必ず感じていた


誰が、どう聞いたって。私はきっと、鉄となら結婚していい。そう答えるのだろう




「鉄ー、もう結婚しよ」

「おー。Aの姉貴の気持ちが、それまで変わらなかったらな」

「あーもう、イケメンだなあ」




私にない、強さを持つ彼の器に。惹かれたのかもしれない




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【千駄ヶ谷マリー】

寝る前のベタ甘鉄主のやり取り、というイメージで書かせてもらいました。寝る前ということで、少し寝惚けた夢主ちゃんですね！

短くてすみません！！次のリヒたんは私のターンなので頑張ります！

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