__鵺__ ページ28
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「何が?」
ビクッ!
肩を震わせ、急いで後ろを振り返ると、心のなしか普段から違和感ありまくりだった制服が、妙に似合ってるような、そんなAの姿を借りた女子がいた
ふわふわとした雰囲気。最早タイプが違うため絶対に覚えられなかったはずの技、お花飛ばしを習得しているレベルの女子力だった。その様子に、石化する
「簡単だけど、ごはんできたよ。早く食べよ?」
誰だお前
……Aがそんな優しげな声で「ごはん食べよ」なんて言うわけねえだろめんどくせえ(震え声)
今なら空から女の子が降ってきたって「いい天気だな」とスルーしてありふれた日常を譲受できる。いや、本当待って。誰か、助けて。何か色々この空間に限界が来ていた
「……お前、誰だ?」
思わず口に出てしまった。緊張した空気が数秒流れる。Aは驚いたように目を見開いてから、クス、と笑った。その様子に、ビクリ!、と過剰反応してしまう。違う、Aはそんな風に笑わねーぞ
「可笑しなこと、聞くね?城田Aだよ」
「Aは、……そんなに女子力高くねえぞ」
「そうだよね。だけど、私も城田Aだよ。___確かめてみる?」
ソファに座っていたクロの脚を跨いで、ソファの上に膝立ちするA。そして、そう言いながら、ネクタイを妙に艶かしい手付きでスルリ、と外した
ソファの上に膝立ちしているものだから、それがクロの目の前で行われた。思わず、固まる
「え」
「ほら、確認……しないの?」
「お、おい……、冗談は__にゃ!?」
耳元で、いつもとは全く違う、ぬくもりの籠った声で囁かれる。一瞬遅れて、顔を真っ赤にした。冗談はやめろ、そう言おうとするが、止まる。止められる
目の前で、そう。Yシャツボタンが1つ、外れた。そこからさっきまで隠れていた白い肌が露にあり、ほっそりとした鎖骨が覗く
そんな状態で、クロにゆっくりと迫り、また耳元で囁く
「クロが脱がしたって、いいんだけどな」
「な……っ!?お、おいやめ…!」
クロの手を握り、Yシャツまで持っていくAの手。クロとは違う、柔らかな手に思わず顔に熱を集めた。ど、どうしたんだ……こいつ。急かすように、熱っぽい瞳で見てくるAを見て、クロはついに弱々しい悲鳴をあげた
「……やっ、やめろおお………!さ、さすがに向き合えねえって……っ」
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沖田御園 - 志吾さんお帰りなさい!!(≧∀≦)新章突入しますね!!(*´Д`*)楽しみにしてます!!(*´Д`*) (2016年1月19日 1時) (レス) id: 8b2db38c7a (このIDを非表示/違反報告)
虚飾or真実 貴方はどっち? - 次から新章だぁウェーイ↑↑…おわかりでしょうか自分『虚飾or真実 黒or白 貴方はだぁれ?』でっす☆シャララ地味に改名しました!志吾さん吊リヒ派かぁ〜こないだ初めて読んだけど凄く良かったなぁジュルリリヒたんめっさ可愛い!現実にいたら襲いs(( (2016年1月18日 22時) (レス) id: 3428897acf (このIDを非表示/違反報告)
志吾@新作ネタボードに投下中(プロフ) - ミクミクさん» ありがとうございます!返信が遅れてしまい、申し訳ございません!ご期待に答えられるよう、精一杯頑張ります! (2016年1月18日 20時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
志吾@新作ネタボードに投下中(プロフ) - 虚飾or真実 黒or白私はだぁれ?さん» ただいまです!遅くなってしまい、申し訳ございません!私は吊リヒ派です、全力で吊リヒを推します! (2016年1月18日 20時) (レス) id: f062d4abc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミクミク - この小説面白くて何回も読み返しています!連載これからも頑張ってください 夢主ちゃんカッコ可愛いよ! (2016年1月3日 20時) (レス) id: 7905ae7e8a (このIDを非表示/違反報告)
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