【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

＿＿�鶚＿＿ ページ25

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「ふーん、そうですの」



定世さんはつまらなそうに言う。何かそんな表情で言われると、罪悪感が生まれた。この人、御園のこと好きなのかな。なら、所詮友達の私が無理に引き剥がすのは……

でも、御園には好きな人がいるし……。ど、どうすればいいんだ。三角関係ってやつか。修羅張ってんな




「して御園さん。今回は婚約の申し込みに参りました。私と交際しては頂けませんこと？」




話聞いてたのかな、この人。なんつーか、ポディシブなの？私になら勝てる、ってこと？その通りだけど、腹立つよ定世さん




「話を聞いていたのか、貴様。僕にはこいつがいると言っているだろう。今日はそれを断るために来てもらった。正直、迷惑だ」

「み、御園」




確かにそのために私がこの役をしているのだけど、流石に言い過ぎじゃないか？だってこの人、御園のこと好きなんでしょ？

そんなことを思いながら、冷や汗を滲ませ、あたふたとする。思わず芝居かかった口調も抜けてしまい、いつもの女っ気のないトーンに戻る




「＿＿どうせ、貴様も権力目当てなのだろう」





＿＿＿＿え？

思わず、呆けた表情になってしまう。権力？お金、的な？そっか。御園はお金持ちなんだ。そういうの目当てってこともあるんだ。こうやって交際を申し込みに来る子が、全員恋をしてるわけではないんだ

寧ろ、愛情の欠片もない、欲望にまみれた子の方が＿＿。だから、御園もあの口振りなのだろう。断ろうとしていた理由が理解できた




「あら、いけません？」





理解、できた





「この世に愛なんて物、あると思いますの？ねえ、御園さん。もう一度考え直して頂けませんこと？わたくしと交際をした方が、メリットが＿＿」

「だから、何度も言うが僕は＿＿！」





バンッ！！

二人の口論を遮る音が、１つ。私が机を思いっきり叩いた音だ。まるで品の欠片もない。お嬢様なんて仮面は何もなく、ただただ定世を睨んでいた




「何処のお嬢さんか知らねえけどさ」

「は、い？」


「お前ごときに御園は渡さないから」




先程まで少しだけ品があるような女性を演じられていたからだろうか、定世は突然変わった私の雰囲気に唖然としていた。御園も、目を見開いている




「お、おいA……！何を言い出すんだきさ＿＿」




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