【SERVAMP】 平凡系女子な私が吸血鬼と契約したのであるが平和ボケだったんで突然抗争が起きることになると一帯誰が予測しただろうか←

＿＿�鵺＿＿ ページ24

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当日。その相手とは客間でやり取りをすることになった。あんな美人に勝てる気はしないけど、とりあえず頑張るか。名前は朝比奈定世と言うらしい。古風で美しい名前だよ、完璧




「ほう、確かに女子力０も少しはマシになったかもね」



鏡の前でくるり、と回って見せる。まるでこれからパーティーに赴く妃のような、怪しい大人っぽさ。自慢の黒髪ストレートがそれを更に強調する。なかなかいいじゃないか

どやぁっ、と御園に向かって偉そうに無い胸を張る。すると御園はバッサリとこう言った




「品がない。そのポーズはやめろ、脚を開くな」

「ごめんなさい」




厳しいな。照れもせず言われると逆に傷付くし自信がなくなるんだけど。嘘でしょう？結構様になってると思うんだけどなあ……。服で着飾っても元が駄目だってか、上等だ




「それと貴様。その男のような喋り方はするなよ」

「ウイッス。じゃなくて、イエス・マム。でもないか、何だろうな。でやんでえ」




すると御園は「本当に大丈夫なんだろうな……」と頭を抱える。違ったのか！日本人らしくていいと思ったんだけど……

それにしても、いつも一緒にいて慣れてきたけど。御園も綺麗な顔してるよな。こう言う正装がよく映える。隣に立っても、よかったのかな。というか、私が友達でよかったのか？



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「ごきげんよう、御園さん。わたくし、朝比奈定世と申します。仲良くしてくださいまし」

「ああ」



私は始めっから眼中にないのかい、この麗しきお方は。折角品のある格好をしたのにも関わらず、台無しにしていく憤怒の表情。くっそお、嫉妬だとわかってても腹立つ美しさ、憎い



「あら、そちらのお方は？」

「……私は城田Aと申します。御園の“婚約者”です。以後、お見知り置きを」




婚約者。一言一言ハキハキと言うと、定世さんは苛ついたような笑顔を張り付ける。怖い怖い。私は貴方のスルースキルにムカついたけどな！この麗しきお方は！！




「こちらの方が、例の？」

「ああ、そうだ。僕の、その。た、大切な、人だ」

「あら嬉しい」




そんなに顔を引き釣らせてなかったらね。御園、お前も演じようぜ？いや、苦手なのはわかったからさ




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