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Secret 5 ページ5

「分かった。支えてやるからお前はしっかり立て。」


そう言って、私の脇に腕が入り込みグイッと軽々と立ち上げさせられた。


凄い…力…



でも…しってる…この腕…


「っ…すみません…」

「気にするな。立ち上がれたのはいいが歩けそうか?」

「あ…はい…それはだい…っ!?」




1歩踏み出したとき、ズキっと足首に激痛が走る。



ウソ…でしょ…?



「どうした?」

「っ…いった…足首が…」



顔を引き攣りながら言うと男性は



「…捻ったのか…悪い、少し我慢しろ。」



そして次の瞬間、ふわっと体が持ち上がる。



え…



目が点になっていると男性が私をお姫様抱っこして横断歩道を渡っていた。



え…えぇ!?



「あ…あのっ…!」

「暴れるな。このまま落とされてぇか?」

「っ…いえ…」

「なら大人しくしてろ。」



スタスタと渡り、ベンチがある所へと歩き出す。



それにしても…暖かくて…心地いい…



見知らぬ男性の筈なのにこんなにも…
気持ちがいいだなんて…



私をそっとベンチに座らせ



「痛てぇのはどっちだ?」

「あ…右足首です。」



そう答えると男性は右足首を見る。



「…軽い捻挫だな。暫くヒール等は履かない方がいい。」

「…分かりました…。」

「…時間大丈夫か?」

「え??」

「急いでいただろ?用事があるなら相手に理由を話した方がいいんじゃねぇか?」



あ…そうだった…



ユウジ…きっと連絡きてるよね…



慌てて携帯を出し、見るとユウジからの着信。



「あぁ…しまった…電話しないと…」

「…状況を説明して迎えに来てもらえ。俺はそろそろ帰る。気を付けて帰れよ。」



男性は立ち上がり私に背を向け歩き出す。



「あ…」



駄目…行かせたら…ここで終わったら…



貴方に…会えなくなる…



「あのっ!!待って下さいっ!!」



私は引き止める為、ベンチから立ち上がり男性を追いかけ手を伸ばす。



でも足首を庇ってるせいか。。



「っ…きゃあ!?」

「!?」



躓き倒れそうになる…目をぎゅっと瞑って覚悟を決めた時、私を片手で倒れ込む体を支えていた。



「っ…おい!歩くんじゃねぇっ。また怪我したらどうするんだ。」

「はぁ…す…すみませんっ…じゃなくて…待って下さい…!私っ…」



ぎゅっと服を握り締め男性を見ながら言う。



「…助けてくれた…お礼がしたいですっ…」

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作者名:角砂糖 | 作成日時:2017年12月17日 18時

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