153 慕情 ページ9
その敵意を剥き出しにされて、私はやはりこの男から疎まれており、一刻も早く消し去りたい存在なのだろうとしみじみ感じた。
この状況では、きっと何を言ったって無駄だ。
引き出したい情報をある程度引き出しておきたい。
ダンゾウ「それで…
イタチの話を聞きたいんだったか…」
『…』
ダンゾウ「お前の考察は…大方当たっている。
そしてうちは一族の抹殺は、
木の葉からうちはイタチに下された命令だった。」
『…!?』
ダンゾウ「うちはイタチはうちは一族としてうちは内部を監視しながら、木の葉側にも情報を流す二重スパイだった。うちはのクーデターは留まらず、うちはイタチは弟を殺さないことを条件にし、うちは一族抹殺を決行したという訳だ。…どうだ、満足か?」
『満足しましたが、納得はしていません。』
ダンゾウ「そんなこと期待しておらんわ。」
その話を聞いて私はやっと確信した。
イタチさんは、弟であるサスケを守るため、
そして木の葉の内戦を避けるために、
心を殺しながら同胞を抹殺していったのだろうと。
そうして里を抜けて、大犯罪者扱いを受けて、
実の弟からは心から恨まれようとも、なお、
暁内部を監視し、木の葉の平和を守りつつ、
サスケの成長を見守っていた。
私を木の葉へ連れ出してくれたのも、
ナルトに巡り合わせてくれたのも、
こうして幸せになるために、私の背中を押してくれたのも、その全てはイタチさんだった。
だから、私も未練は…もう捨てる。
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キューピーマヨネーズ(プロフ) - Kokusuiさん» わー!かなり長かったでしょうに、ありがとうございますございます!楽しんでいただけるよう頑張ります!(^-^) (2020年9月5日 7時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
Kokusui(プロフ) - 最初の1話から一気読みしました!とても面白くて、かなり好きです!更新頑張ってください! (2020年9月4日 18時) (レス) id: 65a0dfd555 (このIDを非表示/違反報告)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして!ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月22日 3時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2020年8月22日 3時) (レス) id: bcad1653cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューピーマヨネーズ | 作成日時:2020年8月22日 3時