【NARUTO】九喇嘛と少女４

151 慕情 ページ7

私はうちはマダラを恨んでいる。
それは今でもずっと変わらない。


そして、その男の導きによって成されたこと
例えば暁に入ったことも、そこで手を染めた
様々な大罪や、因縁からも解放されたかった。
全てを断ち切りたかったのだ。


私はうちはマダラも、
暁という組織も大嫌いだ。


今でもあの冷たい部屋も、罪のない無抵抗な人を、
汚い欲の為に殺めた時の感覚も、
脳裏に焼き付いて離れない。


そうか、私はこんな犯罪者に成り下がっておきながら
自分の手を汚したくなかったんだな。


私の大切な人にはあんな悲痛な思いはさせなくない。
武力もなく、誰も傷つかない、そんな世界にしたい。
私は、木の葉の平和を心から願っている。


ナルトやサクラ、そしてカカシさんの事を
本当に愛している。


だけど、私はそれを証明する要素を
何一つとして持ち合わせてはいなかった。


ダンゾウ「…スパイ行為は処罰の対象だ。
今から別室に『ひとつ、お聞きしたいことが。』


ダンゾウ「最期だ…まぁ、聞いてやろう。」


『うちはイタチについてです。』


予想もつかない名前だったたのか、
ダンゾウは不意をつかれたように、目を見開いた。

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