【NARUTO】九喇嘛と少女４

150 陰謀 ページ6

Aside


私は確かに、うちはマダラから忍術の手解きを受けた後は暁という組織と共に行動していた。


しかし、暁のリーダーと、うちはマダラとの接点はともかく、その2つは切り離れた存在だとばかり思い込んでいた。この男の言うことを鵜呑みにする訳にもいかないのだが。


ダンゾウ「そして、今の暁の目的…
尾獣を集めるのは、マダラが課した陰謀だ。」


『な…』


信じられない。

でも、うちはマダラは九尾の人柱力である私に異様に執着し、側に置いておこうとした。


そして、背中に不可解な呪印まで付けて、今でも私の中の九尾をコントロールしようとしている。


そのうちはマダラの行動と、
暁の尾獣を集めてひとつにまとめるという計画。


そのふたつが合致して、
目的の合意点を認めざるを得ないのだ。


自分でも息が上がって、
頭の中が真っ白になっていく感覚が分かった。


ダンゾウ「そしてお前…」


『…』


乾ききった唇からは何も言葉が出てくることはなく、ただそう言いかけたダンゾウの言葉の続きを待った。


ダンゾウ「うちはマダラ及び暁から駆り出された、
木の葉のスパイなのではないか？」


ここまでで聞かされた話の流れからは
実に自然だと言える、その問いかけ。


『…そんなこと、神に誓ってありません…』


絞り出すような声でそう返すが、
その言葉は雨の音でかき消されてしまった。

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