181 満月の白銀 ページ37
朝、目を覚ますと窓からは朝の日差しが射し込んでいた。
体を起こすと、すでに隣にカカシさんの姿はなくて、何やらいい匂いが漂ってくる。
カカシ「あ、おはよ」
『おはようございます』
カカシ「顔洗っておいでよ、ご飯にしよ」
カカシさんがあまりにも自然にそんな事を言うものだから、私はつい口元が緩む。
カカシ「どうしたの?」
『なんでもありません!』
カカシさん宅のだだっ広い洗面台で顔を洗った後、
食卓を囲む椅子に腰掛ける。
ホカホカのご飯と、お味噌汁。
パリパリに焼かれた鮭に、漬物が少し。
『カカシさんやっぱり
料理人になった方がいいですよ』
カカシ「無理でしょ…」
そんな冗談(半分本気)を酌み交わしながら、
二人で手を合わせて箸を取る。
『カカシさん、ありがとう
私やっぱりカカシさんの作るご飯が大好きです。』
カカシ「…そ。いいよ、別に。
ところで、眠れないってどういうこと?」
『いやその…ナルトが家にいなくなってから…
私、1人では寝れなくなっちゃって…困りました。』
カカシ「昨日はどうしてたのよ?」
『サクラのウチに泊まってました。サクラはいつでも来ていいよって言ってくれましたけど、ご家族と過ごしてる以上、邪魔になってしまうなと思って。』
カカシ「それで独り身の俺のウチに来たってワケ?」
『はい、大正解です。』
カカシ「はぁ……」
『もしかして恋人とかいるんですか?』
カカシ「いないけどさ」
カカシさんは眉をひそめてそう吐き捨てた。
『私、ちゃんと1人でも眠れるようにしますから、
だから、たまにでいいんです。たまにでいいので、
またカカシさんのお家に泊めてください。』
カカシ「えぇ…」
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - Kokusuiさん» わー!かなり長かったでしょうに、ありがとうございますございます!楽しんでいただけるよう頑張ります!(^-^) (2020年9月5日 7時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
Kokusui(プロフ) - 最初の1話から一気読みしました!とても面白くて、かなり好きです!更新頑張ってください! (2020年9月4日 18時) (レス) id: 65a0dfd555 (このIDを非表示/違反報告)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして!ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月22日 3時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2020年8月22日 3時) (レス) id: bcad1653cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キューピーマヨネーズ | 作成日時:2020年8月22日 3時