180 満月の白銀 ページ36
『なんでなんでしょうね』
でもカカシさんといると、とても心が安らぐ。
カカシさんの穏やかで飄々としたところが
私は好きで、一緒に居るとそこだけは永遠に平和なのだろうと錯覚してしまうほどに平穏だ。
『カカシさん、私が初めて木の葉に訪れた時も、
私を連れ帰ってくれる時だって、木の葉に来た時だって、ずっといたでしょう。カカシさんはずーっと。』
カカシ「そう言われてみればそうだね。」
『だからか、すごく私の中で馴染んでて、
カカシさんの姿見るとホッとするんです。
カカシさんと居たらなんか大丈夫なんじゃないかって思っちゃうんです。そんな心持ちじゃダメですけど』
カカシ「そう」
すると、カカシさんは私の頭を撫でる。
慣れない感覚に、そわそわした。
カカシ「おやすみ、…A」
そう言って、カカシさんは私の背中に手を回すと
そのまま規則正しい寝息を立てて眠った。
その様子を見ていて、何故あんなに眠たかった私を
差し置いてカカシさんが爆睡しているのだろうかと疑問に感じた。
少しヤケで、寝てもなお口布を外さない
カカシさんの口元に手を掛ける。
もうすっかり眠っているので、そのまま
私はゆっくりと口布を下におろす。
『(よく見えない…)』
私が上体を起こすと、窓際から見える
大きな月の青白い光が、カカシさんの顔を照らした。
カカシさんの白い肌と、
真っ直ぐに鼻筋の通った高い鼻と、
左目の傷を目で辿る。
そして露わになった形の良い唇と、黒子。
それを見て思ったことは、『この人コレ外したらとんでもない騒ぎになるだろうなぁ』ということだった。
カカシ「なにしてんの」
パチ、と目を開けたカカシさんに、
私は肩をビクつかせた。
『おやすみなさい』
カカシ「ちょ、ちょっと、ねぇ」
すぐ寝た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 272人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - Kokusuiさん» わー！かなり長かったでしょうに、ありがとうございますございます！楽しんでいただけるよう頑張ります！(^-^) (2020年9月5日 7時) (
レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
Kokusui(プロフ) - 最初の1話から一気読みしました！とても面白くて、かなり好きです！更新頑張ってください！ (2020年9月4日 18時) (レス) id: 65a0dfd555 (このIDを非表示/違反報告)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年8月22日 3時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新楽しみにしてます！ (2020年8月22日 3時) (レス) id: bcad1653cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キューピーマヨネーズ | 作成日時：2020年8月22日 3時
