147 陰謀 ページ3
ピーヒョロロロロ
『(夜なのに鳶が飛んでいる…)』
不思議に思い、窓の外を眺めていると
窓際にひとつの式が送られてきたことに気付く。
私はそれをそっと開く。
『呼び出し…志村ダンゾウから…』
木の葉の上役で、暗部の根を管理するトップ。
存在は知っていたけれど、そんな人が突然私を夜に呼び出してなんだと言うのだろうか。
嫌な予感は、しなくも無いけど…
『(それより私が自宅で療養中の待機だってことは承知じゃなかったんですかね…!)』
半ば怒りを抑えつつも、布団から渋々身体を起こす。
身支度を済ませていく中で、持っていこうか迷ったが、念の為に忍具を腰に忍ばせる。
靴を履き替えている時、玄関に置いた写真立てが知らないうちに、結構埃が被っていたことに気がついた。
それはまだ13歳で、
木の葉の里に移ってきたばかりの頃。
私が夜中に里抜けをして、ナルトに助けて貰ったあと顔を殴られて大喧嘩した日の帰り。
カカシさんがレンタルしていたらしいカメラで
私たちを撮ってくれた懐かしい写真だった。
『幼いなぁ…私たち』
その中に映る私たちは、無邪気で未熟だ。
屈託のない笑顔のナルトと対象に、
ぎこちない不気味な笑みを零す私。
それを眺めている自分の顔が
僅かに綻んでいるのがわかった。
ナルトが里に帰ってきてからは、
こんな風に写真なんて撮ってなかったな。
ナルトが帰ってきたら新しい写真を撮り直そうと、
そう決めた後、私は志村ダンゾウの元へ走ったのだ。
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キューピーマヨネーズ(プロフ) - Kokusuiさん» わー!かなり長かったでしょうに、ありがとうございますございます!楽しんでいただけるよう頑張ります!(^-^) (2020年9月5日 7時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
Kokusui(プロフ) - 最初の1話から一気読みしました!とても面白くて、かなり好きです!更新頑張ってください! (2020年9月4日 18時) (レス) id: 65a0dfd555 (このIDを非表示/違反報告)
キューピーマヨネーズ(プロフ) - (名前)さん» 初めまして!ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月22日 3時) (レス) id: f8d4830baa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2020年8月22日 3時) (レス) id: bcad1653cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューピーマヨネーズ | 作成日時:2020年8月22日 3時