31頁 お誕生日 ページ31
カカシ「あれ、起きてたの。おはよう。」
『おはよう〜。』
誕生日前日の早朝、Aの元へ訪れると
彼女は既に目を覚ましてベットの上に座っていた。
そして度々咳き込むAの背中をさすった。
『カカシこそ、朝早くからどうしたの?』
カカシ「今日からもう任務がないんだ。
荷物も持ってきたし、もう今からゆっくりしちゃおうかなと思ってね。」
『かといって6時に来るのはやり過ぎだよ…』
Aは困ったように苦笑したが、シーツを握りしめてすごく嬉しそうにしていた。
8時を回った頃、Aに訪問者が来た。
紅「Aちゃーん、って…
あらあら、朝早くからもう保護者がいるわ…」
カカシ「それって、お、俺?なんなのそれ…」
『あっ、紅さん!』
いつの間にか二人の仲がここまで良くなっていたのかは分からなかったが、Aが歳の近い女の子と談笑しているのを見て嬉しくなった。
紅が帰ってからも、Aはご機嫌だった。
暫くして、食事をとって、夜も深くなってくるとAは意識を保っているのがやっとだった。
カカシ「もう眠たいんでしょ」
『眠たい…けど、もう少しカカシと…』
そこでAの意識は途切れた。
体が大きくなって見かけが変わっても、その無邪気な寝顔は小さな頃から変わっていないのを見ると、つい微笑みがこぼれる。
カカシ「おやすみ。」
▷▷▷
Aと並んで眠りについていたが、
午前2時頃、どうしてだろうか、ふと目が覚めた。
もう今日はAの誕生日か…と思うと同時に、
とても大きな変化に気付く。
Aがいない。
もぬけの殻になったベットの上をなぞって、考えるよりも先に、Aを探しに病室を出た。
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雷切
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なっつ - 素敵過ぎてキュンキュンします!!!!! (2022年4月15日 10時) (レス) @page45 id: c2dea3d37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューピーマヨネーズ | 作成日時:2020年4月30日 17時