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それからもテンゾウはご丁寧に毎日毎日
足繁く私のところへ通っていた。
それはカカシが任務で帰ってこない1ヶ月の間ずっと続けるつもりらしかった。
もう3週間は経っているから…あと1週間くらいかな。
「パシャッ」
『…………ん?』
テンゾウ「あっ、」
振り返ると立派なカメラを構えて、私の事を凝視しているテンゾウの姿があった。
『それやめなさいよ!
まさかそれも任務とか言わないでしょうね!』
テンゾウ「す、すみません…」
素直に謝られてしまって、大声を上げてしまったことに少々の罪悪感がある。
『はぁ、もうなんで…』
大きなため息をつくと、
テンゾウがゆっくりと口を開く。
テンゾウ「だってAさん、こうして本を読んでいるところすっごく画になるなぁってずっと前から思ってたんですよね」
ウンウン、と頷くテンゾウに私は呆れていた。
『なんでもいいけど消しといてよね…』
テンゾウ「ねぇ、Aさん」
『うわっ!なになに…』
テンゾウは突如、グイッと顔を寄せてきて、
やさしく笑顔を浮かべた。
テンゾウ「Aさんは本を読んでる時も、ご飯を食べている時も、話している時も、いつも綺麗です。僕、こんなに興味を惹かれる人…初めてなんです。」
真っ直ぐな瞳でそう囁かれて、私の思考回路は停止寸前だった。
『……は、はなれて!』
やっとの事で発した言葉で、
テンゾウはほんの少しだけ私から距離を開けた。
テンゾウ「カカシさんのこと、Aさんが本当に何でもないって言うのなら」
テンゾウは私の前で片膝を立てて跪いた。
テンゾウ「僕があなたをずっと…守ってあげたい」
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雷切
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なっつ - 素敵過ぎてキュンキュンします!!!!! (2022年4月15日 10時) (レス) @page45 id: c2dea3d37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キューピーマヨネーズ | 作成日時:2020年4月30日 17時