【NARUTO】はたけカカシの幼馴染は...？ (ページ20)

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『ふーん、ふふーん』

さっきからのAの鼻歌が、広い空にも反響しそうに響いていた。そんなAを見て、思わず微笑を漏らしてしまう。

『イテッ』

カカシ「どうした？」

足元をじっと見つめるAの前に屈んで、彼女の右足の靴を脱がせ、手で支える。

カカシ「靴擦れしてるな。ここ、痛い？」

『いたっ、そこ、そこが痛い』

カカシ「靴、もう小さいんじゃない？」

『んー、そうかも』

カカシ「早めに言ってくれたらよかったのに」

『キツイのに今気づいたんだもん』

相変わらずの鈍感に、少し懐かしさを感じる。
Aの前にしゃがんで、背中に乗るように促すと、今度は素直に後ろから飛び乗ってきた。

『私、重たくない？』

カカシ「ぜんぜん重たくない」

『ふふふ、なんか楽しい』

カカシ「俺はすごく暑いんだけど」

こんなことを言いながらも、楽しそうなAを見るといい気分になった。

『小さい頃カカシさ、私とカカシは双子って言ってくれたじゃない？いま、本当に私たち家族みたいだなって思ったの。』

カカシ「言ったねそんなこと…懐かしいな」

『懐かしいよね、カカシは前から優しいんだね。』

そんなことない、優しくなんてないよ。
ただ、優しいのはきっとAにだけ、だ。

カカシ「血の繋がりだけが家族の証じゃないなら、俺とAは家族だよ。だって心は繋がってる。」

チャリン、と胸のネックレスの音が鳴る。

我ながら言ってる途中に羞恥心が芽生えたが、結果的にAはなんだかすごく嬉しそうだし…まぁいいか、と自分を肯定した。

『…カカシ、大好きだよ』

Aは腕をいっそう強く…「カカシー！」

カカシ「っ…」

ガイ「今日も…って、誰だ？カカシの子どもか？」

『ふふっ』

カカシ「これで親子はおかしいと思わないのか…っ」

ガイ「やぁー！カカシの永遠のライバル、ガイだ！」

『Aです。よろしくねっ』

カカシ「聞いてないし…」

紅「あれ、どうしたの可愛い女の子連れて！」

アスマ「んー？珍しいなカカシ」

おい…おい、
どこからそんなにワラワラ湧いてくるんだ…

一気に押し寄せた人の多さに圧倒されて、困惑してしまい一目散にそこから離れた。

紅「あっ、もう…！行っちゃった…」

アスマ「カカシに妹はいたのか？」

ガイ「いいや、いないはずだ」

紅「じゃあ、あの子は…」