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『わわっ、大丈夫ですか？手、貸しましょうか』
「この状況で？？」
「えなにこいつ怖」
ごもっともである。
『手を貸したお礼と言っては何ですが、星見派と神代派とやらについてお伺いしたいのですが……』
「“お礼と言っては何ですが”って手ぇ貸した側が言うか？普通」
「普通じゃないんだろ」
「こわ……」
その場にいた新人アイドルの数は三人。
その目に浮かぶのは好奇心半分、恐怖半分。腰を抜かした青年に至っては「こわ……」しか言えなくなってしまっていた。
『あはは、すみません。私、噂話には疎くて』
「それ以外にも色々な事に関して疎そうだけどな」
『そんなわけですから、教えていただけませんか？』
こちらのツッコミをものともしないAの言葉に、一人は口の中で「聞いちゃいねぇ」と悪態をついた。
そんな一連の流れをぼんやりと眺めていた腰を抜かし(以下略)の青年は数秒かけて状況を飲み込んだようで、キッと効果音がつきそうな勢いでAを睨みつける。
「元はと言えばあんたが悪いんだろ！」
「おい待てって……！」
『え、私ですか』
星見派と神代派とは何か聞きたかっただけなのに、急に悪者にされて、Aは思わず眉をひそめる。
『最近何か悪いことしたっけな……先日眠気と空腹に耐えかねて香りつきのリップクリームに齧りつきはしましたど……』
「なにこいつ本当に怖い」
『インナーケアってやつですね』
「こわ……」
青年がまた「こわ……」botに戻ってしまったようだ。せっかくあと少しで話が聞けそうだったのに。
ちなみにリップクリームに齧りついたのは冗談でもハッタリでもなく本当である。あの時は寝ぼけていて本当にリップクリームがチョコレートに見えたのだ。
これと全く同じ経験をしたことがある飲食店店員Nは盛大なくしゃみをしたとかしなかったとか。
閑話休題。
Aが苦い思いでに浸っている一方で、可哀想な青年達はスッカリ怯えきっていた。
正義のヒーローよろしく、卑劣な悪者に違いないと思って接していた相手がとんでもない狂人だと気づいたのだ。当然と言えば当然である。
「あの、その噂についてなんスけど、」
『教えてくれるんですか？ありがとうございます〜！』
青年はヒェ……と情けない声を唇の隙間から洩らしながら、何とかして目の前の狂人を刺激しないようにと言葉を選びながら言う。
「今夢ノ咲でなんか、星見……さんに関する良くない噂？みたいなのがあって……」
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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