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「あっ！ちあき〜、“ごきげん”みたいですね〜」
「奏汰」
あんずの予想は当たっていた。
千秋は凄く機嫌が、というか気分が良かった。
「もしかして、“ほしのこ”とあったんですか？」
ほしのこ、というのは星見Aの渾名である。奏汰命名。
「！よくわかったな……」
「ふふ、“おかお”にかいてありましたから」
自分は一体どんな顔をしていたのだろう。窓硝子に映る自分の姿をまじまじと見てみたがよくわからなかった。
やはり奏汰には敵わないな、と改めて思う。
「よいほうこうにかわっていたならよかったです〜」
「本当にな……覚えているか？奏汰。初めて星見Aと会った時のこと」
自分は昨日のことのように思い出せる。
なんせ、あれほど強烈な出会いは滅多にあったものじゃないので。
「身体は魂の入れ物、なんて言うが……本当にそうだと言うのなら、きっとあの子は入れ物だけだった。あの子の炎は何色でもなかった。全て既に燃え尽きてしまったあとのようだった。……」
言っちゃ悪いが、就職動機が「英智のファンだから」なんじゃないだろうか、なんて一瞬思ったりもした。
そう思ってしまう程には、彼女には何もなかった。
星見Aという入れ物を他の人が勝手に動かしているような……そんな気すらした。
「……でも、かわったんですね、あのこ」
「嗚呼！」
それが何故かは千秋は知らない。が、今日会った彼女の目の奥には確かに炎が燃えていた。熱があった。
それが何だか凄く嬉しかった。
守沢千秋という青年は他人の幸福を我がことのように喜べる人間だったので。
「はぁぁ〜、ぼくももっと“ほしのこ”と“おはなし”したかったです〜」
「次の事務所はニューディだろう？そこが終わったらまたスタプロに戻ってくるんじゃないか？」
言いながら、フと思う。
そういえばニューディにはAと少し似た人物がいた。
天真爛漫という言葉がよく似合う言動。トリッキーなアイデア。誰もが羨む創造力。
Aがプロデュースの秀才なら彼は作曲の天才と呼ぶに相応しい。
「(あの二人、仲良くなれるんじゃないか？)」
うん、きっと仲良くなれるだろう。あの二人が並ぶ姿はさぞ楽しげに違いない。
千秋はそんな想像をして、少し口元を綻ばせた。
＊＊＊
うつぶし【空五倍子】
《名》
�’鱧洩擇了泙簍佞亡鸚犬垢覦貅錣量�虫の刺激によって生じたこぶ。またはそのこぶの色。
��空洞のこと。
※作者独自の解釈が入っています
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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