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「神代と星見が対立してるー、みてぇな……で、夢ノ咲生の派で派閥みたいなのが出来てて……」
『なるほど、それで星見派と神代派ですか』
ここ最近あんずと会うことは少ないけれど彼女と喧嘩した記憶はない。今回のそれは外野の妄言に過ぎなさそうだ、とひとまず安心する。
『それで、その噂っていうのは、』
「あッすみません！俺達急いでるんで！！」
『えっ』
言い終わるよりも早く彼らはエレベーターの方へ駆け込んで行ってしまった。
彼らの目的地が何階にしろ、マヨイから貰った地図を使えば追いつけないことはないだろう。が、流石にそれは本気で怯えられそうなのでやめた。
『先輩と対立、かぁ……』
Aはあんずと違い夢ノ咲生ではない。
なので、あんずとAで対立が起こった場合、夢ノ咲生の多いスタプロではAの敗北は明確だ。
なので、今回もそういうことなのだろう。
同じ学舎に通い、同じ制服を着てきた彼女と部外者では差がありすぎるのだ。
絆も、信用も、何もかも。
あんずがプロデューサーとして励んできた一年はあまりにも長かったから。
『仕方ないじゃん。夢ノ咲から編入の話が来てるなんて知らなかった。お父さんとは仕事の話しかしなかった。お父さんは凄い人だから、仕事の話しかしちゃだめだった』
仕方ない、仕方ないと、言い聞かせるように繰り返す。
けど、ちょっとだけ。
ほんのちょっとだけ、Aは自分を拾ってくれた父親のことを初めてちょっとだけ恨んだ。
『せめて、せめて先輩の耳にこの噂が届いてないといいなぁ……』
＊
「どうか、どうかこの噂があの子に届いていませんように……！」
現実とは無情なものである。
最近あんずを悩ませているものこそ、この噂であった。
初めてこの噂を後輩から聞いたときは怒りで目の前が霞んだ。
その噂を流した人を一列に並べてビンタでもしてやろうかと思ったほどには怒っていた。
「(“星見は神代の企画案を盗んでいる”だなんて馬鹿馬鹿しいにもほどがある……！)」
そういった噂は初期の頃に全て消したつもりだった。それなのに、Aが活躍すればするほど、光に比例して増す影のように夢ノ咲中に噂はみるみる広がった。
それからあんずを取り巻いたのは善意という名のAへの悪意。
我らが女神様を守らんとする彼らは徹底してあんずをAから遠ざけた。
Aが避けられているように感じていたのはそれ故である。
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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