不明 ページ8
清が眠り俺は
薬を買いに町に出ている。
痛みを引く薬とかあったら良いが…。
いつも俺が怪我した時には
お世話になっている成薬店に入った。
『すみません、痛みが引く薬はありませんか?』
案内を受け
早速、それを買った。
良い値段はするが
これで痛みが引くのならば安いのだろう。
俺は薬を持ち、店を出た。
今日はまだ良かったが
毎日毎日、清の看病を出来るわけではない。
暫くの間は頼んで近場にして貰うか。
直ぐに帰ってこれるように。
流石に鬼狩りは休めない。
俺の本業は鬼狩りだ。
医者じゃない。
俺は屋敷に戻り、炬燵の中で寝た。
寝るのも鬼殺の上で大事なことだ。
っ、痛い…。
何か頭を中心に色んな所が痛いんだが。
俺は目を開けた。
その頃にはもうとっくに朝だった。
太陽が元気に昇っている。
『おはよう。
それにしても玲、いくら何でも突きすぎだ。
こんなに強くしなくても起きるから。 』
起きないから強くしているのだろうと
思いっきり怒られた。
玲は俺の鎹鴉だ。
雄か雌かは知らんが。
俺は清の方を見た。
居ない…。
清が居ない。
もう起きたのだろうか。
あの足で?
にしても無理があるだろう。
清が寝ていた布団をめくると
そこには明らかに清が書いたとは思えない字で
俺へと書いた手紙が置かれていた。
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作者名:もち | 作成日時:2024年3月9日 0時