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1時間目が体育だから体操着には着替えたけどSHRは教室でやるから戻らなきゃいけない。
教室の前の廊下で体操着に着替えた瑞稀が橋本くんと話してる。
「橋本くん、瑞稀借りるね」
橋本「どうぞどうぞ」
私の圧を読み取ったのか橋本くんは瑞稀を差し出してくれた。
私の首元に貼られた絆創膏を見てすべてを悟ったらしい。
絶対誤解してるけど。
瑞稀の手を引っ張って振り返ると
ミホとユキが橋本くんに話しかけてた。
余計なこと言ってませんよーに。
瑞稀「Aちゃんどうかした？」
気づいてるくせに。
大体、いつも呼ばないのに「Aちゃん」なんて呼んでる時点で自覚ありでしょうが！
瑞稀「あーあ、隠しちゃったの？」
「分かってんじゃん！もー、なにこれ？」
瑞稀「分かんないの？キスマークじゃん」
「そーゆー事いってんじゃなくて！」
言い合いをしてたらいつの間にか立場が逆転してて
何故か瑞稀が私の手を引っ張ってる。
あんまり人気のない校舎に連れてこられた。
「聞いてんの？瑞稀」
瑞稀「聞いてるけど」
「じゃあ答えてよ」
私が立ち止まると瑞稀が振り返って
見たこともないような目で私を見た。
ちょっと怯んだ。
別に私怯む必要ないじゃん、
悪いことしてないし。
瑞稀がジリジリ近寄ってくる。
背中は、壁。
瑞稀「そんなに教えて欲しいの？」
「だって、本当に付き合ってな、」
…これ、どういう状況？
壁ドン、されてる？
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作者名：ski | 作成日時：2019年7月20日 9時
