[鬼滅の刃]同僚の先輩兼恋人にとても恋慕されているんだが[宇髄天元]

『そうですか？ありがとうございます』 ページ9

「わぁっ！どれも美味しそう！」



私が作った料理を見回して、須磨さんが目を輝かせる。

その隣に座ったまきをさんもうんうんと頷いている。



「A、料理の腕上がったね」

『そうですか？ありがとうございます』

「確かに、昔に比べると料理の幅も増えたな。んでどれも派手に美味い！」



まるで自分の事のように言い切る宇髄さんに、私の顔が羞恥で赤く染まる。

宇髄さんに美味しいと思ってもらいたくてずっと作ってきたのだ、褒められて嬉しくないわけが無い。



「そういえば、いつ頃挙式を行うかは考えているのですか？」



急に核心をつく雛鶴さんの言葉に、私は食べていた伊達巻を喉に詰まらせかけたが、何とか飲み込んで回避する。

そんな私の動揺を他所に、宇髄さんは隠す気もなく答えた。



「するとしたら春休みだな。プロポーズも春の予定だし」

「え、言っちゃっていいんですか？」

「もう既に言ってあるからな。だから、ちゃんと心の準備しとけよ？」



にっ、と宇髄さんは私の方を見て笑う。

地震満々な眩しい笑みに、私も『はい...』と小さく返事をするしかない。

正直恥ずかしいので、聞かれたにしてもそんな堂々と言わないでいただきたい。



「白無垢かウエディングドレスか...」

「Aちゃんならどっちでも似合いますよ！絶対に！」

「なんなら両方やるか？前世で出来なかった分も含めてな」

「まぁ、楽しみですね」



わいわいと四ヶ月先の事について話す四人に、私は思わず両手で顔を覆って項垂れた。

新年初日から恥ずか死にそう...

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