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すると私たちのいる中庭に2人の人物が入り込んできた。
「話は聞かせてもらったよ」
「ローズハート寮長、ダイヤモンド先輩」
どうやら先輩たちはさっきまでの会話を聞いていたみたい。
「伝統ある大切な行事を私怨で汚そうだなんて、許せないな」
「どうする?リドルくん」
「今までのラギーの犯行も証拠がない以上、断罪することはできない。狡賢いレオナ先輩たちのことだ。今告発してもうまくかわすだろう」
「つまり犯行現場を押さえるっきゃない、ってこと?」
「ボクに少し考えがある。まずは……」
リドル先輩には何か作戦があるようで、しかしそれを言う前にジャックが遮った。
「待て。知ってる情報を話しはしたが、俺はお前らとツルむつもりはねぇ」
「え〜。ここにきてそれ言う〜?」
「自分の寮の落とし前は自分でつける。じゃあな」
そう言ってその場を立ち去ろうとするジャックに私は後ろから声をかける。
「でも、今までの事件も止められてないよね」
「……あ?」
「本当に1人でなんとかできると思ってる?」
ジャックは足を止めて、私を睨みつける。
「ひ、久々に出たんだゾ……ユウのグサッと鋭い一言……」
「確かに1人対寮全員じゃ、勝算が低いよな」
「貴方は可愛い犬さんじゃなくて、狼なんでしょ?賢い狼は群れで狩りをするよ」
「…………」
「本当に止めたいと思うなら、みんなで力を合わせようよ」
“一匹狼”。そんな言葉もあるけど、本来狼は皆で力を合わせて狩りをする動物。人間との混合と言えども、彼も一匹の狼。やることは分かってるはずだ。
……それに、ジャックみたいなタイプはちょっと煽るだけで噛み付いてくれそうだし。
「…………………いいだろう。話くらいは聞いてやる。だが。もし気にくわねぇ作戦だったら、俺は抜けるぜ」
「こいつ、マジめんどくさ……」
「頑固さではエースちゃんたちもどっこいだけどね〜」
「じゃあ、さっきの話の続きをするよ。まず…………」
リドル先輩は私達に作戦の詳細を話し出した。
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すいません、宿題に追われてる作者です。
7月までには全部終わらせたいんよなぁ〜。
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紅葉(プロフ) - 匿名さん» うぉわ……ぜんっぜん気づかなかった、ゴメンなさい!!!!書き換えましたんで、大丈夫だと思います!教えてくれてあざます!!!これからも楽しんで読んでくれると嬉しいです! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの物語の第五章の名前変換ができなくてデフォルト名しか表示されませんでした (2022年11月4日 21時) (レス) id: 4a8a190669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年7月22日 21時