喝采サイレント! ページ16
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「はー……はー……レオナさん、やりましたよ!中継見てたッスか?」
「ああ、上出来だラギー。あばよマレウス。今年の王の座は俺がもらう」
「へへ、王様バンザイ!シシシッ!」
「「「「「王様バンザーイ!ヒューッ!!」」」」」
サバナクロー寮生が完成を上げたと同時に、後ろでザッと砂を踏む音がした。
「話は聞かせてもらったよ」
「「!?」」
大盛り上がりのサバナクローに入り込んだのは、リドル先輩とその隣に並ぶ、エース、デュース、私。そしてジャックとグリム。
これにはレオナ先輩とラギー先輩は、目を丸くして驚いているようだ。
「これはこれは、ハーツラビュルの皆さんがお揃いで。それにそこにいるのはウチの1年坊じゃないか。ハーツラビュルに転寮したのか?」
「俺はただ、今のあんたたちと肩を並べたくねぇだけだ」
「この裏切りもんが!」
ジャックが怒りを顕にしながら叫ぶ。レオナ先輩はそんな彼を腹立たしそうに睨みつける。
「伝統ある試合を汚す行為。“厳格”をモットーとするハーツラビュル寮の寮長として、見逃すわけにはいかない」
「あのなぁ、お坊ちゃんがた。正義のヒーローごっこはよそでやってくれないか?」
「わざわざ敵のまっただ中に少人数で乗り込んでくるなんて、酔っちゃってるッスねぇ〜!」
「レオナさん、やっちゃいますか?」
「フン。軽く遊んでやれ」
1人の寮生がレオナ先輩にそう言うと、彼は全体に指示を出した。こちらは5人と1匹、それに比べ数倍の人数が向こうにはいる。
それでも、引き下がれないのはこっちも同じだ。
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「『
向こうが魔法で攻撃してくれば、私の魔法障壁で守ったり、エースの風魔法で矛先を逸らした。
そしてタイミングを見計らい、リドル先輩のユニーク魔法を発動。寮生達にハートの首輪をかけ、魔法を封じた。
「ぐっ……つ、強ぇえ……」
「寮長クラス、ハンパねぇ……」
そうだそうだ!うちの寮長、舐めないでください!!
…私ハーツラビュルじゃないけど!
「ふん。口ほどにもない。エース、デュース。まだやれるね?」
「全然、ヨユー」
「もちろんです!」
「ジャックとグリムも大丈夫?」
「おう」
「オレ様がこれぐらいでへばるわけねえんだゾ〜!」
こっちはまだまだ力が有り余ってる。寮生達の方に向き直ると、レオナ先輩分かりやすく舌打ちした。
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紅葉(プロフ) - 匿名さん» うぉわ……ぜんっぜん気づかなかった、ゴメンなさい!!!!書き換えましたんで、大丈夫だと思います!教えてくれてあざます!!!これからも楽しんで読んでくれると嬉しいです! (2022年11月4日 21時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの物語の第五章の名前変換ができなくてデフォルト名しか表示されませんでした (2022年11月4日 21時) (レス) id: 4a8a190669 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年7月22日 21時