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「美しき女王は、姫の命を狙っていた……?」
目を覚まし体を起こすと、最初に出た言葉はそれだった。どこか嫌な予感のする夢……折角の総合文化祭当日にそんな夢を見るなんて、我ながらついていないと思った。
するとドアがノックされ、ベッドこら降りてドアを開ける。いたのはエペルだった。
「おはよう、ユウサン、グリムクン。起きてる、かな?」
「ええ。おはようエペル」
「おう、エペル!ついに『ボーカル&ダンスチャンピオンシップ』当日だな!オレ様のツナ缶富豪の夢のためにもぜって〜優勝するんだゾ!」
「うん、そうだね!絶対優勝してみせるよ」
グリムはツナ缶富豪の夢をまだ諦めてなかったのか……、いやでも、私が将来大金持ちになったら一番にグリムにツナ缶を献上しに行くから!!
「でも……今日で合宿が最後だと思うとちょっとだけ寂しい……かな。
ずっと合宿場所を提供してくれて、ありがと。へへっ」
「私もだよ、エペル。毎日賑やかでとっても楽しかったし、エペルさえ良ければ、いつでも遊びに来ていいからね!」
同学年の友だちと遊ぶ機会なんて、私にはなかった。ましてやお泊まりなんて。
だから今回、エースやデュースも含め、大会のための合宿とは言えどみんなで過ごせた時間は素敵なものだった。
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「おはよう、ユウ、エペル、グリム!昨日はよく眠れたか?」
3人で談話室に向かうところで、部屋が近い同士のカリム先輩とジャミル先輩がやってきた。
「おはようございます。私はぐっすりでしたけど、カリム先輩は違ったんですか?」
「オレはなんだかワクワクしちまってさ。なかなか寝付けなくてジャミルに怒られちまったぜ!あっはっは!」
「ったく……。遠足前日の子どもじゃあるまいし」
いつも通りのカリム先輩にジャミル先輩はため息をついて呆れる。でも分かる……遠足前日のワクワク感はヤバい。誰もが通る道だよなぁ!!!?
「ボンジュール!おはよう!ご機嫌いかがかな、みなさまがた」
すると前方からやってきたルーク先輩。ヴィル先輩はどうしたのだろうと思っていると………
「本番を前に、ヴィルからみんなに話があるそうだ。談話室に集まってもらえるかい?」
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紅葉(プロフ) - 星空ブリキさん» いや、ほんと……来ちゃうよ……ディアソ最推しはツノ太郎なんだが、ヤツはオバブロの匂いを漂わせてやがる…!でも彼がオバブロすると真面目に世界崩壊免れん()とにかく最後、推しが笑っていれば全て解決なのだぁ!!!!!! (2022年12月18日 19時) (レス) id: 3f443412c7 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - 7章くるね…ディアソ民(主に俺はセベク推し同担かもん)にとっての最高の祭りじゃ。皆のもの、(推しに)太る準備はできた() (2022年12月18日 18時) (レス) @page26 id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2022年12月11日 15時